芸能人ゆえのこの悩みはこれからも続くが、うまく乗り越えられそうか尋ねると「私は我慢しない人なので、自分に一番いい選択をしていくと思います」と力強いコメント。「昨年まではアイドルをやりたくてアイドルとして活動していて、今はお芝居がやりたくてお芝居をやっています。大変なこともありますが今やりたいことなので。もし次にやりたいことが出てきたらそっちに行くでしょうし、自分の気持ちに正直に自分がやりたいことをやっていくつもりです」と語った。
ちなみに、芸能人としての覚悟は、乃木坂46のオーディションを受けた時点で固まったという。
「私は岐阜から上京してきましたが、上京できる人というのがオーディションの条件だったので、受かったら上京なのだということを踏まえて受けました。せっかく入った高校を辞めて東京に出るという選択がまず、すごくわがままだなと。そこまでしてやりたいことなのか考えましたし、普通の覚悟ではやっていけない世界だとその時点で感じていました」
また、「オーディションに家族もついてきてくれましたが、『もうここで大丈夫』と言って会場の近くまでは来てもらわないようにしました。私がそこで甘えたら、落ちても家族と一緒に東京を楽しんで帰ろうみたいな気持ちになりそうだったので、孤独になりたくて」と、オーディション時の心境も明かしてくれた。
アイドルになりたくて飛び込んだ芸能界。そして、映画初出演&初主演作『ホットギミック ガールミーツボーイ』(2019)をきっかけに興味を抱いた芝居の世界へ。女優業のやりがいは作品を重ねるごとに増しているようで、「いろんな役をやらせていただいて、お芝居の楽しさをとても感じています」と目を輝かせる。
最後に『理想ノカレシ』について改めて、「乃木坂46のメンバーだったという経験も生かしながらの役なので、これまでの役とは違った思い入れがあります。皆さんが思うアイドルに対するイメージや概念が、この作品を見て広がったらうれしいですし、葵のオンとオフ両方を見てもらうことでアイドルも普通の1人の女の子だと感じてもらえたら。そこはすごくリアルに演じたいです」と期待と意気込みを語った。
1996年10月15日生まれ、岐阜県出身。2013年に2期生として乃木坂46に加入。7thシングル「バレッタ」で初選抜にしてセンターを務めた。2017年より女性ファッション誌『ar』のレギュラーモデルを務め、同年初のソロ写真集『君らしさ』を発売。2019年に『ホットギミック ガールミーツボーイ」にて映画初主演を務める。2021年3月をもって約8年間活動した乃木坂46を卒業。女優として様々な作品に出演する一方で、タレントとしてもマルチに活動している。現在放送中の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』、TBS系ドラマ『理想ノカレシ』に出演。
(C)「理想ノカレシ」製作委員会