JR九州は、2022年9月23日に実施するダイヤ改正で、鹿児島本線小倉~博多間を走る特急列車の停車駅など見直すと発表した。特急「ソニック」は日中時間帯の赤間駅に停車する列車を増やすほか、福間駅や戸畑駅でも一部列車が新規停車する。

  • 鹿児島本線を走る883系の特急「ソニック」

北九州・福岡エリアの鹿児島本線では、快速・区間快速・普通列車のダイヤを見直し、日中時間帯の快速が運転取りやめに。これに伴う利便性確保を目的に、赤間駅に停車する特急「ソニック」を増やす。博多発の「ソニック」は13~17時台の毎時1本、計5本が赤間駅に新規停車。博多行の「ソニック」は日中時間帯と夕方以降に運転される計6本が赤間駅に新規停車する。

福間駅では、18~21時台に博多発の「ソニック」4本(毎時1本ずつ)が新規停車。これにより、博多駅17時40分発の「きらめき2号」から同駅23時44分発の「リレーかもめ54号」まで、小倉方面へ向かうすべての特急列車が福間駅に停車することになる。朝の時間帯には、博多方面の特急列車1本が福間駅に新規停車する。

戸畑駅では、8~9時台に博多行の「ソニック」2本(毎時1本ずつ)が新規停車。8時台以降、博多行の「ソニック」は毎時2本のうち1本が戸畑駅に停車し、時刻もおおむね統一するなど、わかりやすい停車パターンとして利便性の向上を図る。その他、午前に運転される博多行の「ソニック」に関して、9時台の1本を香椎駅通過、10時台の1本を香椎駅停車に変更。吉塚駅では、22時台に停車する博多行の「ソニック」1本、23時台に停車する博多発の「きらめき」1本を通過とする。

なお、臨時列車の「ソニック」2本(下り・上り各1本)がダイヤ改正後、定期列車に。現行の「ソニック81号」は「ソニック29号」、現行の「ソニック80号」は「ソニック46号」として運転する。

  • 特急「きらめき」は夜間の下り1本が運転取りやめとなるほか、下り1本を「かささぎ」、上り1本を「リレーかもめ」に変更。ダイヤ改正後の運転本数は下り(博多行)3本・上り(博多発)6本となる

22時台に運転される現行の下り「きらめき7号」(小倉発博多行)は、利用が少ないことから運転取りやめに。朝の時間帯には、通勤通学に便利な特急列車として、門司港駅、門司駅、小倉駅を6時台に発車する「かささぎ101号」(門司港発肥前鹿島行)を新たに運転する。現行の「かもめ101号」は「リレーかもめ9号」(門司港発武雄温泉行)、現行の「きらめき9号」は「かささぎ201号」(小倉発佐賀行)、現行の「きらめき14号」は「リレーかもめ64号」(武雄温泉発門司港行)に列車名を変更するが、各列車とも時刻に大幅な変更はない。