ステラパートナーは、「老後への備えと資産形成」に関する調査結果を6月7日に発表した。同調査は5月12日~13日の期間、全国20~60代の会社員1,048人を対象にインターネットで実施した。

  • "老後2,000万円問題"への備えはできていますか?どのような資産形成をしていますか?

"老後2,000万円問題"への備えはできているか尋ねたところ、最も多い回答は「まったくできていない」(35.4%)だった。次いで「あまりできていない」(29.3%)、「ある程度できている」(25.6%)、「しっかりとできている」(9.7%)と続いた。

「まったくできていない」「あまりできていない」と回答した人からは、「奨学金返済がまだ20年近く残っている」「今の暮らしで精一杯。貯蓄や投資に回せるほど給料は良くない」「40過ぎてから戸建を買ったため、ローンの支払いが長期になる」「子供の教育費にお金がかかるから」といった回答が集まった。

"老後2,000万円問題"への備えはできていると回答した人に、「具体的にどのような資産形成をしているか聞くと、「普通預金」(73.0%)が最も多く、「定期預金」(47.3%)、「株式投資」(40.3%)、「生命保険」(32.2%)、「投資信託」(28.4%)と続いた。

資産形成を行う際はどのようなポイントを重視するか尋ねると、「損をしない(元本が保証されている)」(57.4%)が最も多く、「安定性の高さ」(40.8%)、「利回りの高さ」(34.4%)、「少額からでも可能か」(18.9%)、「運用元の信頼性」(15.3%)という順になった。

  • 資産形成を行う際はどのようなポイントを重視しますか

今後、資産形成をするならどの方法で行いたいか尋ねたところ、「普通預金」(41.4%)が最も多く、「定期預金」(29.4%)、「株式投資」(23.8%)、「つみたてNISA」(23.3%)、「投資信託」(19.9%)となった。備えができているという人が行っている資産形成方法と同様、「普通預金」「定期預金」が上位を占めている。

前述した「行いたい資産形成の方法」について、どのようなイメージを持っているか聞くと、42.8%が「知識がないと難しい(難しそう)」と答えた。以下、「堅実に資産形成ができる(できそう)」(21.1%)、「知識がなくてもできる(できそう)」(17.3%)、「気軽にできる(できそう)」(12.6%)と続いた。

  • 今後、資産形成をするならどの方法で行いたいですか?「行いたい資産形成の方法」について、どのようなイメージを持っていますか

勤務する会社の制度を利用して、"老後2,000万円問題"への備えができれば嬉しいか尋ねると、7割強が「そう思う(とてもそう思う32.4%、ややそう思う43.0%の計)」と答えた。

資産形成で重視したい(している)ポイントを押さえた制度が会社にあれば利用したいか尋ねたところ、24.6%が「ぜひ利用したい」と答えた。「利用を検討したい」は50.0%、「あまり利用したくはない」は15.7%、「利用しない」は9.7%だった。

  • 勤務する会社の制度を利用して、"老後2,000万円問題"への備えができれば嬉しいですか?/資産形成で重視したい(している)ポイントを押さえた制度が会社にあれば利用したいですか?