アンケートサイト「ボイスノート」(運営会社:NEXER)はこのほど、「気象病に関するアンケート」調査を実施し、その結果を姉妹サイト「ボイスノートマガジン」にて公開した。
同調査は2022年5月21日〜5月30日、全国の男女ボイスノート会員計960名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 男女各80名)を対象に実施したもの。
季節の変わり目や雨の日になると、何となく調子が悪いという人もいるのではないか。以前は、気候や天気が原因で起こる体の不調については「気のせい」や「怠け」と言われることもあったが、近年、これらの不調は「気象病」や「天気病」と呼ばれる一つの病気だと言われている。
「気象病」の原因については、何らかの原因で内耳の気圧変化を感知するセンサーが敏感になっているのではないかと考えられており、天気が悪くなる時に症状が出る人も多いようだ。
初めに、「気象病」という言葉を知っていたか聞いたところ、47.1%が気象病という言葉を「知っていた」。
続いて、これまでに「気象病」になったことがあるか聞いた。「なったことがある(病院等で診断された)」人は2.2%、「なったことがある(自己判断)」人は35.4%だった。
男女別に集計すると、女性のほうが男性よりも気象病に「なったことがある(病院等で診察された・自己判断)」人が多い。
気象病に「なったことがある(病院等で診察された・自己判断)」と回答した361名に、どのようなときに「気象病」が起こりやすいのか複数回答可で聞いた。半数以上が「雨が降りそうなとき」に起きやすいことがわかった。
「その他」と回答した人に、どのようなときに気象病が起きやすいのか聞き、その回答の一部を紹介している。
<「その他の気象病が起きやすいとき」回答>
・「気圧が下がるとき」(20代・女性)
・「季節の変わり目」(40代・男性)
・「天候が不安定なとき」(60代・女性)
・「寒暖差が激しいとき」(20代・女性)
・「急な気候の変化。雨天の日が続いたあと、次の日に晴れたとき」(60代・女性)
・「気圧が1010から1020hPaのとき」(50代・女性)
次に、「気象病」になったときに、どのような症状があったのか、複数回答可で聞いた。その結果、「頭痛・頭重感」と回答した人が最も多く、77.6%だった。
「その他」の回答の一部は以下の通り。
<「その他の症状」回答>
・「腰痛」(60代・男性)
・「古傷がうずく」(50代・女性)
・「鼻づまり、鼻水が止まらない」(60代・男性)
・「手湿疹」(40代・女性)
・「歯茎が痛い」(70代・女性)
気象病に「なったことがある(病院等で診察された・自己判断)」と回答した361名に、「気象病」になったときの対応について聞いた。
その結果、47.4%は「何もしなかった」と回答。「市販の薬(頭痛薬・胃薬など)を飲んだ」という人は41.0%で、「病院に行った」と答えた人は7.5%だった。
「その他」の回答の一部は以下の通り。
<「その他の対応」回答>
・「睡眠をとる」(40代・男性)
・「出歩かず安静にした」(60代・女性)
・「湿布を貼る」(50代・女性)
・「ホットアイマスクをしてみたり冷えピタを貼ってみたりした」(20代・女性)
・「自宅でマッサージ(椅子タイプ)をしたり、マグネループを利用した」(60代・女性)
最後に、気象病を防ぐために気を付けていることを聞いた、その回答の一部を紹介している。
<「気象病を防ぐために気を付けていること」回答>
・「なるべく休む。天気が悪い日は出かけない」(50代・女性)
・「天気が悪そうな日の前日は早めに寝て睡眠をしっかりとる。水分を多く摂取する」(20代・女性)
・「規則正しい生活と睡眠」(70代・女性)
・「運動や深呼吸をする」(50代・男性)
・「お風呂にゆっくりつかる」(50代・女性)
・「天気予報をまめに確認して崩れそうなら早めに薬を飲む」(20代・男性)
・「湿度が高すぎる日や気圧が低いときは外出を控える」(60代・男性)
・「頭痛ーる(気圧予想アプリ)をつかって低気圧を予測する」(30代・女性)
・「低気圧が近づく天気予報があったときは、肩を冷やさないようにしている」(70代・男性)
・「天気予報を見て、ストレッチなどをしてから外出をする」(50代・男性)
・「外に出ず、横になった状態で過ごします」(40代・男性)
・「季節の変わりめに、寒気がして偏頭痛になるので、白湯を飲んで身体内を温めます」(80代・女性)
・「なるべく明るい音楽を聴くなど気分の落ち込みを防ぐ」(40代・女性)
・「あまり気にせず、体を冷やさず、温かい飲み物などで気分を落ち着かせる」(40代・女性)
・「烏龍茶やコーヒーを飲む」(30代・男性)
・「プロテイン、ビタミン、ミネラルをとる」(60代・女性)
今回は、「気象病」についてアンケートを行なった。
気象病に「なったことがある」人に、どのようなときに気象病が起こりやすいのか聞いたところ、58.4%が「雨が降りそうなとき」と回答。症状では、「頭痛・頭重感」があった人が最も多いようだ。
気象病の症状が出たときの対応について、47.4%の方は「何もしなかった」と回答。「病院に行った」と回答した人は7.5%だった。
最近では、気象病外来や天気痛外来も増えてきた。同社は、「気象病だと思っていたら、実は別の病気が隠れていたということもあるので、気になる症状がある方は医療機関に相談しましょう」と呼びかけている。