南海電気鉄道は23日、列車出発時の車両側面とホームにおける安全確認を行う方法として、8300系の車体側面にカメラを試験的に設置し、視認性の検証を6月1日から開始すると発表した。
カメラは1両あたり片側2カ所(両側で4カ所)設置。車体側面とホームの状況を録画し、安全上、夜間や悪天候時などにおいても十分な視認性が確保できることを検証する。明暗差がある環境下でも鮮明に映すことができることの検証も行う。検証結果を踏まえ、今後の導入計画を検討するとのこと。
車体側面のカメラ設置車両は8300系1編成(4両編成)とされ、順次拡大を予定。6月1日から南海線・空港線で検証を開始する。カメラ設置車両の順次拡大にともない、高野線・泉北高速線でも運用予定となっている。
なお、検証実施期間中においても、乗務員が従来通りの方法でホームにおける安全確認を行う。カメラは列車出発時の安全確認を検証する目的で録画するものであり、特定の個人を識別するためのものではないとしている。