4月から日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月~金曜5:50~)に水曜パーソナリティーとして出演しているお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹。いつもの独特な空気感で早くも朝の視聴者を和ませているが、オファーを受けた際は「何で自分なんだろう」と不思議に思ったという。
いまや様々な番組に引っ張りだこだが、ブレイクのきっかけは「本当に分からないんです」とのこと。ただ、長い下積み時代を過ごしてきた中で、関根勤、小堺一機といった先輩や、キャイ~ンら同じ事務所の仲間たちからの「面白い」という言葉を信じて続けた結果が、現在の活躍につながっているようだ――。
■人生のコーチ・出川哲朗は「はいはい見えました!」
――改めて、今回のオファーを受けた際の心境はいかがでしたか?
シンプルに「何で?」って聞き直しましたね、マネージャーに。朝のスタートを切る番組で、何で自分なんだろうって。
――周囲の反響はどうでしたか?
(相方の)やすは大笑いしてましたね。「制作さんがすごいなあ、なんでオファーしたのか聞きたいなあ(笑)」って。でも、マネージャーもやすも「やればいいじゃないですか」という感じでした。
その2人に相談した後、自分の人生のバッティングコーチと呼んでいるんですけど、出川(哲朗)さんに相談したら、「こうなって、こうなって、こうです、はい! 見えました。水卜ちゃんの横で、あーはいはい見えました!」って。
――飯尾さんが『ZIP!』に出演している光景が見えたんですね。
それは去年の年末に相談したんですけど、お正月に中岡(創一)と一緒に出川さんに九州の温泉旅行に連れていてもらいまして。そのときはまだ『ZIP!』のことはオフレコだったので中岡に言えなかったんですけど、旅行の最終日に「今年の自分たちはどうでしょう?」という話になったら、出川さんが「飯尾くんは新しい展開が見えてるしね。ジッ…あっあっ!」って言っちゃって(笑)
中岡が「ジ?」って聞いたら、出川さんは「あっ、地固まるっていうか…」ってごまかしたんですけど、「雨降ってるんですか? 今」って問い詰められて。
――あぶないあぶない(笑)
結局そのときはバレなかったんですけど、中岡がトイレ行ったときに「隊長~お願いしますよ」って言ったら、「あーヤバかったねー」って(笑)。それから、1回目の放送も見ていただいて、「やっぱりいいねー、飯尾くん。俺の思った通りだったよ!」って言ってくれました。
■新人お天気キャスターは「明石家マーシュ」
――水曜パーソナリティーに就任されて1カ月半が経ちましたが、慣れましたか?
やっぱり慣れはしませんね。VTR明けで「3、2…」ってカウントダウンされて「1」のときに話しだそうとしちゃったり。バラエティの収録だとこっちのタイミングで始められるんですけど、生放送だから映像が切り替わったときにちゃんと言わなきゃいけないんで。
――総合司会の水卜麻美アナの印象はどうですか?
野球でいう名セカンドみたいで、すごく守備範囲の広い人ですよね。どの球も取ってくれて助かります。少々ドバッと漏れそうになっても全然受け止めてくれて、本当に受け皿のでかい人だと思いました。あと、水卜さんが1人で朝ごはんを食べるコーナーは衝撃的でした。歴史に残るんじゃないかなっていうくらい、あれは面白いですよね。
――同じく4月に就任したお天気キャスターのマーシュ彩さんからの飯尾さんの受けコメントに、みんな注目しています(笑)
マーシュちゃんの問いかけに対して「はい」で終わらせるという事件がありまして。自分の中では本当に大事件で、マーシュちゃんのご両親に手土産持って土下座しなくちゃいけないくらいの出来事だったんです。だから、水卜さんとか石川(みなみアナ)さんとか、みんな気づき始めてると思いますけど、俺、天気予報になるとどっかり座れなくて、浅く腰掛けてるんですよ。
――なかなか落ち着けないんですね。
「何が来るんだ、何が来るんだ…」って、『さんま御殿』に出てるみたいな感じになっちゃうんですよ。だから自分の中で、彼女のことを「明石家マーシュ」って呼んでます。でも、マーシュちゃんはすごく分かりやすい質問をしてくれるんですよ。「今日はお昼から暑くなりますよ、飯尾さん」って言われたらお昼のことを話せばいいのに、「はい」の借りを返さないといけないという思いが強すぎて、いつも緊張しちゃって。