「パイの実」や「ガーナチョコレート」、子どもから大人まで愛されるロッテのお菓子。その製造工程を見学できる施設「ロッテおかしの学校」がオープンするということで、一足早く工場見学を体験した。

  • 5月16日にオープンする「ロッテおかしの学校」

同施設は、5月16日に埼玉県のロッテ浦和工場内にオープンする。浦和工場は、JR埼京線・武蔵野線武蔵浦和駅から徒歩5分と、都心からアクセスしやすい場所にある。電車で気軽に工場見学に行けるというのも魅力のひとつだ。

  • 武蔵浦和駅徒歩5分のロッテ浦和工場

いざ、「おかしの学校」へ入学!

工場敷地内、「おかしの学校」のカラフルなエントランスから入ったところは、待ち合いスペースとなっている。

  • 同社商品をモチーフにしたロゴ

  • ここでしか撮れないフォトスペースも

パイの実や雪見だいふく、チョコレートをモチーフにしたベンチがあまりに可愛かったので、広報さんに「ぜひ商品化を!! 」とお願いしておいた。

  • ロッテさん、これは本当に商品化してください!!

「おかしの学校」ということで、工場見学は「教室」からスタートとなる。学校の社会見学も受け入れるということで、大勢が入れるようになっている教室は、工場施設内と思えないほど作りこまれている。

  • 最大120名が入れる「教室」

壁には、コアラのマーチや雪見だいふくの外国版パッケージの展示や、同施設のロゴをモチーフにしたステンドグラスが。反対側には同社の取り組みや商品の歴史などを知れるモニターがあり、触れることなく手をかざすだけで操作ができるようになっている。

  • アメリカやカナダ、韓国版の雪見だいふく

  • ステンドグラスにもさまざまなキャラクターが

  • 手をかざすだけで画面が操作できるデジタルコンテンツ

コースは「パイの実コース」と「ガーナチョコレートコース」の2つ(どちらも約90分)で、当日の工場の稼働状況によってどちらのコースかが決まる。この日はパイの実コースということで、パイの実コースの教科書と、パイの実帽子(どちらのコースでももらえる)が配布された。

  • 教科書

  • パイの実帽子

パイの実コース

イスに座って待っていると、チャイムが鳴り響き、授業開始。商品の紹介や見学のルールなどの説明を聞いた後、いよいよ工場内へと移動する。

  • この日の先生、松田さん

まず、チョコレートの原料となるカカオの収穫や加工についての映像を見る。ガラスの向こうに浮かんで見えるカカオが次々と変化していき、子どもにも理解しやすそうだ。

  • カカオがチョコレートになるまで

次はパイの実の製造工程を実際に見学する。エレベーターを降りた時からチョコレートの良い香りが漂ってきて、ワクワク感が高まっていく。

  • パイの実の製造工程

製造工程の説明の後、ガラス越しに製造している様子を見学。製造ラインについては撮影NGだったため今回はお見せできないが、いつも食べているパイの実が、焼き上がり、箱に詰められている過程は大人でも見ていて楽しい。パイをふっくらと焼き上げるための65メートルのトンネルは、パイの実ファン必見だ。

  • 製造工程を見学する様子(写真:ロッテ提供)

機械の構造上どうしても見ることができない部分については、映像で見られるなどの工夫もされている。

  • 焼きあがったパイにチョコレートを注入

そのほか、いろいろな過程のパイの実(レプリカ)を置くと、美味しさの秘密が見られる仕組みなど、子どもでも飽きないコンテンツも用意されていた。

  • 丸の中にパイの実を置くと……

  • 美味しさの秘密が流れる

その後また移動し、商品が入った段ボールをロボットが仕分ける様子なども見学。ここも撮影NGだったのが残念だが、バーコードを読み込んで瞬時に積み上げていくロボット技術に大興奮した。

最後におさらいムービーを視聴し、また教室へ。「終わりの会」では、教科書に書かれたクイズに答えながら復習をして見学終了となる。最後にはお土産にロッテのお菓子の詰め合わせももらえて大満足の90分だった。

  • 見学中パイの実が食べたい気持ちが高まっていたので、すごくうれしかった

ガーナチョコレートコース

通常は1回につき1コースの見学だが、今回は特別に「ガーナチョコレートコース」も見学させてもらうことができたので、その様子もご紹介しよう。

パイの実コースと同じく、カカオについての説明の後、ガーナチョコレートの製造工程へ移動する。さすがチョコレートだけあって、パイの実コースよりも甘い香りを強く感じ、チョコレートが食べたくてしょうがなくなる。

  • ガーナチョコレートができるまで

大人なので平然を装い進んでいくと、壁に現れたのは「チョコの滝」。といっても本当の滝ではなく、プロジェクターで上から流れるチョコレートが投影されているのだ。

  • みんなの夢、チョコレートの滝

手をかざすと、滝が割れてガーナチョコレートの美味しさのヒントがちらっと見えたりする。これは子どもは夢中になりそうだ。

  • 美味しさのヒントをお見逃しなく!

そしていよいよ、ガーナチョコレートの製造ラインへ。こちらも撮影はできなかったが、チョコレートが型に注入されて、巨大な冷凍庫を流れながらゆっくりと固まっていく様子を見ることができる。

  • 型にチョコレートを流し込む様子

冷え固まったチョコレートがあの銀紙に包まれる様子や、あっという間に箱詰めされる様子に、思わず「ずっと見ていたい……」と言葉が漏れる。ちなみに、板チョコのガーナチョコレートを製造しているのは、日本でこの工場だけなのだそう。

五感で楽しむ「食育」

全体を通して感じたのは、ただ製造工程を眺めるだけでなく、デジタル技術を駆使して映像を活用したり、体を動かしたりと、「食」について五感で学べるようになっているということ。

子どもだけでなく、大人でも「へぇ~」と思わず口に出る知識も多く、「大人の社会見学」にもオススメしたい。

  • 先生として案内してくれた松田さんと林田さん

なお、見学は事前予約制で、一般見学は1回につき1グループ(最大10名)のみ。予約はホームページより受け付けており、先の日程の予約開始日については非公表のため、随時確認してほしい。

参加費は無料で、土日祝日、お盆休み、年末年始、工場メンテナンス日は休館となる。なお、マスク着用必須などの点から3歳未満は当面利用不可。

またホームページでは、オンラインで楽しめる「リモートセミナー」も用意されている。こちらも事前予約制となる。

■Information
ロッテおかしの学校
住所:埼玉県さいたま市南区沼影3丁目11(ロッテ浦和工場内)
休館日:土日祝日、お盆休み、年末年始、工場メンテナンス日
参加費:無料(完全予約制)
参加人数:一般は1回につき1グループ(最大10名)のみ※3才未満は入館不可
見学所要時間:90分
※その他、詳しい情報についてはホームページをご確認ください。