ヤマハ発動機は3月から、着脱式バッテリー搭載の出力2.5kWクラス電動スクーター「NEO'S(ネオス)」を欧州にて発売。順次アセアンでの発売も予定している。

  • 「NEO'S(ネオス)」

同商品は、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴の電動スクーター。

パワーユニットは、駆動伝達ロスが少ないダイレクト駆動方式のインホイールモーター「YIPUⅡ」を採用。ブラシレスモーターやリヤブレーキ、出力制御するMCU、ハブなどをリヤアームと一体化させたユニットとなっている。

モーターには、専用開発した空冷ブラシレスモーターを採用。低回転域で高いトルクを発揮し、市街地で機敏で滑らかかつ静かな走行性を実現させるという。L1e(車両法規上のカテゴリー)のスクーターとしての動力性能と整備性を両立している。

電源には、高出力を生み出す高エネルギー密度の50.4Vリチウムイオンバッテリーを採用。付属の専用充電器(ポータブル充電器)を使い、家庭用電源(AC220V、2極プラグ)から充電が可能となっている。満充電までの時間は約8時間。バッテリーは車両に搭載した状態でも取り外した状態でも充電できる。

フレームは、専用開発したアンダーボーン型。強度・剛性バランスを備え、デリバリー業務など様々な用途での拡張性に適応できる高い強度を備えた。フロントホイールには10本スポークの新作アルミダイキャスト製を、リアホイールには低圧ダイキャストにて製造した専用リムを採用。リアタイヤは、新開発の低ロスタイプとなっている。

デザインは、同社EVシリーズデザインコンセプト「人機官能EVデザイン」に基づき、ライダーを包容するエルゴノミクス造形(縦軸)と、バッテリーや足回りなどのメカニカル造形(横軸)が互いに交じり合うような仕様。乗ってみたくなる「親和性」(エルゴノミクス)と新しい「走り」への期待(メカニカル)の対置を表現した。