エクスペディア・ジャパンは4月18日、「有給休暇の国際比較調査」の結果を発表した。調査は2021年12月14日~12月30日、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾の16地域を対象に行われ、1万4,544名(うち日本1,003名)の回答を得た。

  • 【日本】有給休暇取得日数・取得率の2010年から2021年の推移

    【日本】有給休暇取得日数・取得率の2010年から2021年の推移

日本で働く人の有給休暇の取得率は6年ぶりに改善、過去11年の調査の中で最高の60%となった。特に、18歳〜34歳の若者の取得率が67%と高く、支給される休暇日数は若者の方が少ないものの、それ以上の世代に比べ、積極的に有給休暇を取得していることが明らかに。

また、より価値のある休暇にするために大切なことについて聞いてみると、「家族やパートナーと一緒に過ごす」(40%)、「仕事のメールやメッセージをチェックしない」(29%)、「家族やパートナーとともに新しい体験をする」(27%)が上位に。

休暇を取得することによる仕事への影響については、「休暇後はポジティブな姿勢で仕事に取り組める」と回答した人が72%、「休暇後は仕事へのモチベーションが上がる」と回答した人が64%と、日本で働く人にとって、休暇を取得することはプライベートな生活での幸せや人間関係だけでなく、仕事にもポジティブな影響があると考えていることがうかがえた。

  • 【世界】「休暇中に連絡を遮断するか」に対し、「しない」と回答した人の割合

    【世界】「休暇中に連絡を遮断するか」に対し、「しない」と回答した人の割合

次に、「休み不足」について聞いたところ、日本で働く人の55%が「休み不足を感じる」と回答。また、「休暇中に連絡を遮断するか」という質問に対し、「連絡を遮断しない」と回答した人の割合は43%と、世界16地域中で最も多い結果に。一方、「上司・会社が休暇取得に協力的か?」という質問に「はい」と回答した人の割合は、日本は50%と世界16地域中最も低い結果となった。