みなさんは東京と聞いてどんな代表的な場所を思い浮かべますか?渋谷?新宿?それともお台場?いいえ、東京代表はほぼ「多摩」なのです。

東京の半分は、多摩でできている

  • (Twitter Ichikawa Tamotsu@ichitamoより引用)

多摩地域とは「東京都のうち、東京都区部(旧東京市)と東京都島嶼部(伊豆諸島・小笠原諸島)を除いた市町村部(26市・3町・1村)のこと。東京都の面積が2,193.96平方kmに対して、多摩は1,159.82 平方km。つまり東京の52%が多摩なのです(小笠原諸島などを考慮しなければ、もっとその比率は高そうですね)。その事実を伝える「地球の歩き方 東京多摩地域」(学研)の広告には、改めて目からウロコのパワーがありました。

「たまげた!」「マジかよ…」「多摩県に長く住んでいた自分にとって、なんだか誇らしいです」「いま明かされる驚愕の事実」「そんなに広かったのか多摩」など。投稿者であり、多摩で生まれ育ったという Ichikawa Tamotsuさんにお話を伺いました。

■投稿者さんに聞く

……多摩出身者として、そもそも多摩に対する印象は?

やはり、東京都というと23区の印象が強く、「多摩格差」という言葉があるほど。でも、実際には観光資源も豊富で、宝の持ち腐れになっている面もあると思っています。ただ、生活の面では、私の場合、最寄りのコンビニエンスストアまで電車で2駅だったり、その電車も45分に1本で、終電は10時台、市内の駅は10駅中7駅が無人駅。「東京アドベンチャーライン」という公式の愛称まであります。学生時代に、地方出身の方に「出身はどこですか?」と聞かれたとき、「東京都」と答えるのに罪悪感すら覚えました。あくまで行政区分上「東京都」であって「東京」ではない(笑)

……最初にこの広告を見た時の感想は?

改めて地図を見て、東京は多摩に支えられているのだなと思いました。学研さんにはこのような素敵な本を発行していただいて感謝しています。多摩(特に多摩西部)では、地方と同じく少子高齢化が急速に進んでいます。この本をきっかけに、魅力を感じていただいた方が定住化し、地域活性化、経済発展に繋がってくれたらうれしいです。

……印象的だったリプライはありますか?

思った以上に「多摩」のことを知らなかったという声が多くてびっくりしました。また、私と同じく多摩に住んでいる方、過去に住んでいた方のうれしい声も多かった印象です。

▼東京の半分は、多摩でできている