びっくりドンキーが4月13日から期間限定で開催中の「We Love Cheeeese!」と「ピーチデザート」フェア。濃厚なチーズと濃厚な甘さが胃を蹂躙する特別メニューを実食してきたので、レポートしよう。

  • びっくりドンキーで「We love Cheeeese!」と「ピーチデザート」フェアを開催中

「We Love Cheeeese!」を家族で実食

ハンバーグ専門レストラン「びっくりドンキー」が、4月13日から期間限定で「We Love Cheeeese!」と題して、チーズを使ったハンバーグおよびサイドメニューの特別メニューを販売している。びっくりドンキーでは以前から「チーズ三昧バーグディッシュ」と銘打って、人気メニューであるチーズバーグディッシュに、さらにチーズをかけた特別メニューを期間限定で販売してきたが、今年もチーズのシーズンが訪れたというわけだ。2022年のフェアでは「チーズインバーグディッシュ」がメニューに仲間入りしたほか、サイドメニューに「イエローチーズソースポテト」と「ブロッコリーチーズの箱舟」が登場した。

さらに同日から、期間限定の「ピーチデザート」フェアも開始された。こちらは桃をたっぷり使用した、夏を先取りする4種類の期間限定デザートが提供される。

  • 今回も「びっくりドンキー 南柏店」にお邪魔してきました

いつもの様に、びっくりドンキー好きな我が家の子供たちと共に、今回もフェア限定メニューを全種実食してきたのでレポートしよう。なお、価格は千葉県内の店舗の例であり、地域によって異なる場合があることをご了承願いたい。

・メルティーチーズバーグディッシュ(300g) 1,585円

  • メルティーチーズバーグディッシュ(300g) 1,585円

今回のフェアの看板メニューともいえる一品。レギュラーのチーズバーグディッシュと同じく、チーズがトッピングされており、さらにたっぷりとチーズソースがかけられており、塊感のあるチーズとトロトロのチーズソース、両方を同時に楽しめる。

レギュラーメニューにも「フォンデュ風チーズバーグディッシュ」という、チーズソースに覆われたメニューがあるが、そちらがホワイトチーズソースであるのに対し、メルティーチーズバーグディッシュでは濃厚なイエローチーズソースが使用されている。また、メニューの写真にはかかっていないのだが、実物にはチーズソースの上からオリジナルハンバーグソースがかかっているのもポイントだ。

  • レギュラーメニューのチーズバーグディッシュと並べてみた。いやあ、黄色い。チーズバーグディッシュは三男が担当しています

チーズが濃厚なぶん、単一の味で飽きがちじゃないかと危惧していたのだが、醤油ベースのオリジナルハンバーグソースがいいアクセントになっており、飽きずに食べられる。この皿は次男が担当したが、ペロッと食べ尽くしてしまった。

なお、さらにチーズ漬けにしたい人は、イエローチーズソースは今回のフェア中にオプションで追加ソースとしてオーダーできる(220円)。もちろんレギュラーのホワイトチーズソースも選べるので、イエローとホワイトの2色チーズがけという選択もできるが、その場合はレギュラーのチーズバーグディッシュをオーダーして、そこに追加ソースをかけたほうが色味的にも見栄えするだろう。ちなみにトッピングのチーズ(130円)も追加できるが、こちらは上限が4本まで(チーズバーグディッシュの場合はすでに2本あるので、トッピングで2本追加が上限)とのこと。

  • 比較用として、レギュラーのチーズバーグディッシュにホワイトチーズソースを半分だけかけてみた。「このほうが映えるでしょ」とは三男の談。どっからそんな言葉覚えてきた?

・チーズインバーグディッシュ(ダブル) 1,635円

  • チーズインバーグディッシュ(ダブル) 1,635円

2種類のチーズとトマトを包み込んだハンバーグの上に濃厚なデミグラスソースがかかった一品。こちらは150gと300gではなく、シングルとダブルということで、同じハンバーグが1つまたは2つで提供される。基本的にポテサラパケットディッシュのハンバーグで、ポテサラ&チーズの代わりにチーズ+トマトが入っていると思えばいいだろう。チーズは2種類と書いたが、1つはレッドチェダーチーズ、もうひとつはシュレッドチーズで、このシュレッドチーズはゴーダチーズ、サムソーチーズ、ステッペンチーズの3種から構成されているとのこと。

  • 独特な半月状(?)のハンバーグを切ると、中からトロリとチーズが溢れでる。暗褐色のデミグラスソースと白いチーズのコントラストが、見た目にも美味い

ちなみに、チェダーチーズやゴーダチーズは日本でも人気が高いチーズだが、あとの2つは名前を聞いたことがない人も多いだろう。サムソーはデンマーク・サムソー(サムセー)島が原産のセミハードタイプのチーズで、ステッペンはドイツ原産で、モツァレラチーズを手本に作られたセミハードタイプのチーズ。どちらもクセのないマイルドな味わいのチーズだ。

この皿は筆者がメインで実食。最初食べたときはトマトの存在に気づかなかったのだが、トマト嫌いな子供たちがめざとく見つけて報告してくれた。もっとも、チーズの味でカバーされることに加えて、加熱されてトマト独特の酸味や香りがだいぶマイルドになっているおかげで、子供たちもお裾分けしたぶんを抵抗なく食べられていたようだ。濃厚なデミグラスソースとチーズの相性も良く、非常に食べ応えある一品となっている。個人的にはイチ推しの一皿だ。

  • 赤いのがカットされたトマト。子供たちに言われるまで気づかなかった。不覚。

・イエローチーズソースポテト 660円

  • イエローチーズソースポテト 660円

何人かで食べにきたときに定番のサイドメニューである「びっくりフライドポテト」にイエローチーズソースをかけたもの。もともとは付属するトマトソースとマヨネーズタイプソースを付けて食べるものだが、こちらは「メルティーチーズバーグディッシュ」で使われていたのと同じ、イエローチーズソースのみとなる。

イエローチーズソースの濃厚さがポテトと非常に相性が良く、手が止まらなくなる一品だ。我が家の子供たちもたちまち食べ尽くしてしまったが、チーズとポテトというのはかなりお腹にたまるので、気をつけないとメインディッシュを食べる前にお腹いっぱいになってしまうかも。それと、熱いうちに食べないとチーズが固まってしまうので、できるだけ早めに食べた方がいいだろう。

・ブロッコリーチーズの箱舟 660円

  • ブロッコリーチーズの箱舟 660円

ヘルシーで食べ応えのあるサイドメニューとして我が家でも人気の「ブロッコリーの箱舟」に、ホワイトチーズソースをかけた一品。オリジナルのブロッコリーの箱舟は生姜醤油だれ+マヨ風ソースだが、マヨ風ソースの代わりにチーズソースがかかっているようだ(もしかするとマヨ風ソースもかかっているかもしれないが、チーズソースに埋まっていてまったくわからない)。

ホワイトチーズソースをたっぷり絡めて食べると、ホワイトソースがたっぷり入ったグラタンを食べているかのようで、非常に食べやすい。もともと我が家では人気メニューなのだが、こちらも子供たちにも大好評で、奪い合うように食べていた。チーズソースのおかげで食べやすいので、野菜が苦手なお子さんにもぜひお勧めしたい。

2021年度のびっくりドンキー売り上げNo.1の大人気メニューであるチーズバーグディッシュをさらにパワーアップさせたメルティーチーズバーグディッシュと、チーズインバーグディッシュ。どちらも濃厚でボリュームたっぷりの大満足メニューだ。ただし非常に濃厚なので、サイドメニューやデザートのオーダーは慎重にしたい。ライスの量を調節(小盛り:約4分の3の量で50円引き)するなどして、頑張っていただきたい。

  • 今回もきれいに完食。ごちそうさまでした!

「ピーチデザート」フェアも同時開催中

さて冒頭でも紹介したように、同時開催中の「ピーチデザート」フェアのほうも引き続き紹介しよう。もうおなじみの方もいらっしゃると思うが、定期的に開催されるデザートフェアでは、テーマとなるフルーツを使ったパフェ系デザート3種とシフォンケーキが登場する。今回は桃のコンポートを使ったメニューが登場するフェアだ。

正直言うと、チーズフェアのほうでかなり満腹係数が高くなっているのだが、頼んだものは残さず食べるのが我が家のSDGs。ということで一人1品ずつ担当し、ジョッキパフェについては3人で分け合って食べることに。それでは各メニューを紹介していこう。

  • 「正直腹一杯」といいつつも、甘味に対する戦意を失わない次男と三男。まだラスボスたるジョッキパフェは来ていないので表情に余裕があるが……

・やわらか杏仁のリトル☆ピーチ 440円

  • やわらか杏仁のリトル☆ピーチ 440円

ピーチデザートフェアのメニューで最も小さいメニュー。上から、ピーチシロップがかかった北海道ソフトクリームと白桃コンポート、コーンフレークを挟んで杏仁豆腐と層になっている。「最も小さい」とは書いたが、もともとデザートはボリューム多めのびっくりドンキーだけに、普通のファミレスのパフェくらいのボリュームはある。ちなみに、器でいえば「アフォガート」などと同じサイズだ。

季節柄フレッシュな桃というわけにはいかないが、白桃のコンポートは桃らしい香りもしっかり保っていて好感触。北海道ソフトと白桃コンポートの相性も良く、奥に食べ進めるに従って口休めのコーンフレークを経て香り高い杏仁へと到達する味のグラデーションもいい。三男が担当して食べたが、「桃の匂いがいい」と好評だった。サイズ的にも万人にお勧めできるベストチョイスではないだろうか。

・シルキーソフトケーキ(ピーチ) 550円

  • シルキーソフトケーキ(ピーチ) 550円

ピーチシロップのかかったしっとりめのシフォンケーキに、ホイップクリームと白桃とコンポートが添えられた一皿。レギュラーメニューの「ふんわりシフォン」の豪華版といったところで、冷たいデザートが苦手な人にもお勧めできる一品。こちらは次男が担当して食べた。

デザートフェアでは定番のメニューでもあり、安定して美味しいのだが、次男にとっては「ピーチシロップがちょっと甘い」とのこと。筆者も少し食べてみたが、甘さというよりはシロップの香りが強めだと感じられた。この辺は個人の好みにもよるだろうが、ドリンク類を一切頼まなかったことも影響していそうだ。コーヒーや、コーヒーが苦手な方やお子様であればウーロン茶など、甘くないドリンクと一緒に楽しむことを提案してみたい。

・サマースノーピーチパフェ 550円

  • サマースノーピーチパフェ 550円

ピーチシロップがけ北海道ソフトクリームと白桃コンポートの下に、コーンフレークの層を越えると、ピーチゼリーとナタデココが現れる。味のグラデーションに加えて、食感の違いでも楽しめる一品だ。レギュラーメニューでいえば「ストロベリーソフト」や「ガトーショコラパフェ」と同じサイズの器が使われており、ボリュームもかなり満足感がある。

こちらは筆者が担当して食べたが、たっぷり載せられた白桃コンポートのおかげでソフトクリームも食べやすく、下の層ではナタデココの食感とピーチゼリーの香りで上層とはまったく違った味が楽しめるため、チーズハンバーグの満腹感にもかかわらず、飽きずに完食できた。量は多めなので、2人で分け合って食べてもいいだろう。

・ジョッキパフェ(ピーチ) 1,210円

  • ジョッキパフェ(ピーチ) 1,210円

びっくりドンキー名物の大容量デザート。上から生クリーム、ピーチシロップ、白桃コンポート、バニラアイス、北海道ソフトクリーム、コーンフレーク、シフォンケーキ、ピーチゼリー、ナタデココ、杏仁、さらに白玉まで、他のフェアデザートで使われている食材も入った、文字通りの「全部入り」だ。器も大容量のジョッキに入っており、上から下までみっちり詰まった姿は、まさに甘味の要塞といえる威容を誇っている。

子供らと3人でシェアして食べたが、上から下まで徐々に食感や味が変わっていく様は実によく計算されている。完成度の高いスイーツで、3~4人でわいわいとシェアしながら食べるには最適なのだが、流石に今日はチーズハンバーグで腹一杯な上に、先にデザートを各人1品ずつ食べているので、ちょっと分が悪い。時間がかかると、中央付近にあるシフォンケーキが湿ってしまう(これまで栗やイチゴのときには、あまり気にならなかったのだが)。もしチャレンジしてみるときは、早めに中段まで掘り進めて、早めにシフォンケーキを食べてしまうことをお勧めしたい。

ということで、期間限定の4品+4品を完食We Love Cheeeese! の4品は、チーズ好きな人にはもちろん、ボリューム感を重視したいときにピッタリ。かなり濃いめの味なので、胃腸の弱い人やお年寄りにはちょっときついかもしれないが、逆にお子さん連れのファミリーにはちょうどいいだろう。ピーチデザートフェアの4品は、できれば単独でチャレンジしたいボリューム感。デザートの甘さとバランスを取るためにも、ぜひドリンク類を一緒にオーダーするなどして食べてみてほしい。

「We Love Cheeeese!」フェアは5月31日までの期間限定開催となっている。ゴールデンウィークに家族で外食する際などに、ぜひ試してみてはいかがだろうか。