俳優でモデルの窪塚愛流が、3月21日に開催された「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」(TGC)に初出演。「ランウェイを歩くのが夢でした」と喜びを口にした窪塚だが、俳優としても先月まで放送されたTBSドラマ『ファイトソング』で“芸人の卵”を演じ、注目を浴びた。幼い頃から父・窪塚洋介の大きな背中を見て、芸能界に憧れを持ったという彼が、仕事に対する並々ならぬ情熱や家族への想いをたっぷりと語ってくれた。
2020年にモデルとしてのキャリアをスタートさせた窪塚だが、なかでもTGCはすごく楽しみにしていた一大イベントだったそうで、「緊張しましたが、本番直前にはそれが全部楽しみに変わり、歩いている時はとても幸せな気分でした」と興奮しながら喜びを口にした。
もともとプレッシャーには強いタイプなのか? と聞くと「そうではないです」としながらも「プレッシャーをエネルギーや楽しさに変えられるのかもしれないです。TGCもすごく緊張しましたが、せっかく素敵なジャケットを着て1万人以上の前でランウェイを歩ける機会なので、おどおどして歩くなんてもったいないと。だからすべてを飲み込んで自分のエネルギーにして、自信満々で胸を張って歩こうと、すぐに切り替えました」と言うから頼もしいかぎりだ。
とはいえ、オンオフの切り替えは下手だと言う。「ここからは遊び、ここから仕事と、メリハリをつけるのは苦手で、そこは数日前に父から怒られたばかりです。でも、落ち込んだ時の気持ちの切り替えは早いほうで、例えば失恋した時も激しく落ちますが、3日経ったら普通の状態に戻ります。たぶん、ネガティブな方向に向かっている自分が嫌いなんです。そういう自分にいら立つから、フラットな状態に戻そうとするのかもしれません」
俳優としては、2018年公開の『泣き虫しょったんの奇跡』でデビューを果たしたが、本格的に俳優活動を始めたのは昨年からだ。特にTBSのドラマ『ファイトソング』で演じた、お笑い芸人を目指す俊哉役では、フレッシュな存在感を発揮した。昨年から成長できたことについて聞くと「正直なところ、自分が成長できたという実感はあまりなくて。俳優という仕事を始めた時も今も、頑張ろうという気持ちは変わりませんが、知れば知るほど、俳優の仕事は奥が深いなと思うばかりです」と述懐。
「でも、だからこそすごく楽しい。やればやるほど難しいとも思いますが、SNSでいろんな人が、自分の出演したドラマや映画のシーンを切り取って載せてくれているのを見かけると、すごくうれしい気持ちになります」と反響を喜んでいる。
若林時英演じるヒデと共に、ハウスクリーニング店で働きながら、お笑い芸人になるという夢を追いかけていく俊哉。演じた感想を聞くと「まずうれしかったのは、関西弁で演技をすることが許される役だったこと。僕は関東出身ですが、関西育ちなので、普段もベースは関西弁なんです。あとは、お笑いのネタのほとんどを自分たちで考えていたことです」と驚きのエピソードも明かしてくれた。
ネタは若林と2人で相談しながら作ったそうで、「自分たちで考えたネタが劇中で使われることにプレッシャーを感じましたが、全力を尽くしました。2人で作り上げたネタだったので、愛着も湧きましたね。面白くないけどすごく頑張っているというのが僕たちの持ち味だったので、ちょうど良かったのかもしれません。いろんな意味ですごく勉強になりました」と述懐。「その時に、人を笑わすことって本当に難しいなと感じ、お笑い芸人の方って本当にすごいなと思いました」と芸人への尊敬が増したという。