キリンの会員制 生ビールサービス「キリン ホームタップ」のラインナップに、新たにFar Yeast Brewhng社が参画する。またヤッホーブルーイング社の「インドの青鬼」など新商品が5月26日より追加される。都内で開催されたメディア発表会には、CMに出演の中井貴一さんらが登壇してサービスの魅力を伝えた。
ラインナップ拡充に期待
冒頭、キリンビール 執行役員の山田雄一氏が説明した。自宅で本格的な生ビールを楽しめると好評のキリン ホームタップ。昨年(2021年)3月の本格スタートから1年が経ち、会員数は同年の目標であった10万人をすでに突破した。会員からは「サーバーを使って自分で注ぐのが楽しい」「泡がクリーミーで美味しい」といった声が寄せられている。山田氏は「おいしさ満足度については99.1%を獲得しました」と誇った。
一方で同社の調査によれば、会員の87.4%がラインナップのさらなる充実に期待している。そこで今年2月には、ヤッホーブルーイング社の「よなよなエール」を追加。その結果、受注の開始日に過去最高の受注数を記録した。また3月末にはキリン渾身のクラフトビール「スプリングバレー豊潤<496>」を追加。こちらも多くの会員より好評を得ている。
山田氏は「これからも会員様の満足度向上を目指し、他社クラフトビール ブルワリー様にも参画いただきながら、商品ラインナップを充実させていきます」とアピールする。
この日の発表会では、世界26か国にオリジナルのクラフトビールを販売しているFar Yeast Brewing社も参画を決めたと説明。また5月26日より、ヤッホーブルーイング社の「インドの青鬼」、銀河高原ビール社の「銀河高原ビール 小麦のビール」を追加することも発表した。そこで壇上には、ヤッホーブルーイング 代表取締役社長の井手直行氏、Far Yeast Brewing 代表取締役の山田司朗氏が登壇して挨拶した。
井出社長は「ビール市場が縮小するなか、新しいサービスに参画できるのが嬉しい。ホームタップはマーケット全体の活性化にもつながる取り組み。よなよなエール、インドの青鬼といった製品がクラフトビール普及の一翼を担えれば嬉しい。キリン様と一緒に盛り上げていきます」と意欲を語る。
また山田社長は「キリン様のホームタップは、家庭でも気軽に本格的な生ビールを飲める画期的なサービス。そこに参画して、弊社の製品を新たなお客様に届けていきたい。多くのかたにビールの多様性、選べる楽しさを知ってもらえたら」と抱負を語った。
最後にキリンの山田氏は「各社イチオシのクラフトビールが続々と集まってくれており、ワクワクする気持ちです。お客様にはビールの新しい選択肢として存分に楽しんでいただければ。パートナーの皆様と連携しながらしっかり取り組み、市場を活性化していきます」と結んだ。
キリン ホームタップは、工場つくりたてのビールが毎月2回、自宅に届くサービス。対象エリアは全国(沖縄県、および一部の離島地域をのぞく)で、利用料金は月4Lコースが月額8,250円~、月8Lコースが月額12,430円~となっている。申込みに関してはコールセンターで対応するほか、キリン ホームタップ公式サイトでも受け付ける。ちなみに関係者によれば、メインターゲット層は「30~50代くらいのビール好きのお客様」とのことだった。
ゲストがこだわりを披露
この日、ゲストとして俳優の中井貴一さん、天海祐希さん、お笑い芸人のチョコレートプラネット松尾駿さんが登壇した。松尾さんは「パンサーの菅さんにビールの美味しさを教わったんです」と話し、キリン ホームタップも自宅で契約済み。いまではホームタップ専用の台も購入しようか悩むほど気に入っている、と話す。
ホームタップの会員になった天海さんは「敷居が高いと思っていたクラフトビールがお家に来てくれた」と嬉しそう。現在は友人と電話で喋りながら、ホームタップでクラフトビールを好きなだけ飲むのが至福の時間だと明かした。
同じくキリン ホームタップ会員の中井貴一さんは「ホームタップがあると、そこからたくさんの会話が生まれる。昨年、わたしの還暦祝いを内々でやったときも、家族、仲間とのひとときがとっておきの時間になった。会員の皆さんの日常生活も、これで幸せになってもらえたら嬉しい」と笑顔で話した。