「AUTOMOBILE COUNCIL 2022」(オートモビル カウンシル 2022、幕張メッセで4月17日まで開催中)でピカピカの「ダットサン フェアレディ」(参考出品だが売り物)を見つけた。写真を見て「ああ、SR311ね」と思われた方は、ちょっと待っていただきたい。この個体、「ローウインドウ」と呼ばれる珍しいクルマなのだ。

  • ダットサン フェアレディ

    超稀少な「ダットサン フェアレディ」に遭遇!

生産台数の少ないギザ10的フェアレディ

ヴィンテージ 宮田自動車(三重県)のブースで発見したのは、ダットサン フェアレディの2代目にあたる「ダットサン フェアレディ 2000」(SR311型)というモデルだ。

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  • 展示車「ダットサン フェアレディ 2000」の概要:初年度登録1967年、排気量1,980cc、2ドア、5速マニュアル(MT)、2WD、乗車定員2名、車両総重量1,050kg、長さ385cm、幅149cm、高さ123cm

2代目ダットサン フェアレディは1962年(昭和37年)にデビュー。当初は1.5Lエンジン搭載の「1500」で、1965年(昭和40年)に1.6Lの「1600」(SP311型)、1967年(昭和42年)には2.0Lの「2000」(SR311型)が登場した。

ローウインドウが珍しいのは「ギザ10」的な理由からだ。SPとSRの違いのひとつはフロントウインドウの高さで、SPに比べてSRは数センチだけ高いそうなのだが、ほんのしばらくの間だけ「フロントウインドウが低いままのSR」(=ローウインドウ)が作られた。過渡期に生産されたレアなクルマだから、もともと台数が少ないローウインドウ。しかもレストアが済んでいて、車検があり、パワーステアリングとクーラーまで付けてあるのが、ヴィンテージ 宮田自動車が展示しているこの個体なのだ。

  • ダットサン フェアレディ
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  • 日産自動車が新型「フェアレディZ」を準備しているこのタイミングで、あえて希少な「ダットサン フェアレディ」に乗るというのも乙なものなのでは

プレミア価格とはなりそうだが、わかる人にはわかる超稀少なダットサン フェアレディ。欲しいという熱意をお持ちの方は、お店にコンタクトを取ってみてはいかがだろうか。

  • トヨタ2000GT
  • スプリンタートレノ
  • スバル360
  • ヴィンテージ 宮田自動車では100台~150台のクルマを店舗で展示しているとのこと。「ダットサン フェアレディ」を買うつもりで出かけたのに、思わず別のクルマでハンコを押してしまうというような事態も起こりうるので注意が必要だ。渋い名車が大集結する店舗には、近所の中高生が自転車でクルマを見に来ることもあるとのこと。同社の宮田知さんは「うちは博物館ではないので、クルマを買ってもらいたいんですが(笑)」と話していたが、まんざらでもない様子だった