鶏肉を「焼くだけ」でできちゃうチキンソテー。料理初心者にはもってこいの肉料理かと思われがちですが、侮るなかれ。シンプルな調理工程がゆえに、いかにジューシーに、かつパリッパリに仕上げるのは意外と難しいもの。

しかし、安心してください!

これから紹介する「最強パリパリチキンの焼き方」を覚えてしまえば、お店と変わらぬ美味しさを再現することができるんです。

教えてくれるのは、「小説『ひとりぼっちのソユーズ』(主婦の友社刊)の著者であり、SNSにレシピを多数公開している小説家のななせなつひさん(@nowar1024)」です。

僕がたどり着いた最強パリパリチキンの焼き方
① 冷たいフライパンに油小さじと塩をふったチキンを皮面から入れる
② 弱火。クッキングシートをのせてその上に鍋を置く
③ 10分弱火で放置。動かさない
④ キツネ色でパリパリになってたらひっくり返して身を3分ほど焼く
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お店レベルのチキンが焼けます
(@nowar1024より引用)

まずは、下ごしらえです。

お肉にフォークで数か所穴をあけ、鶏肉の重さに対して1%の塩をふります。
ちなみに、胡椒は後からふったほうが雑味がなくて良いのだとか。また、冷たいフライパンから焼くと、肉が縮みすぎるのを防いでくれるそうです。

では、さっそく焼いていきましょう!

① 冷たいフライパンに油(小さじ1)をひき、チキンを皮面から入れます。

② 弱火。クッキングシートをのせてその上に鍋を置きます。

肉の上にのせる鍋は重い方がよく、ななせさんは味噌汁の入った鍋を置いているそうです。

③ このまま動かさずに10分弱火で放置します。

④ 皮面がキツネ色でパリパリになっていたら、ひっくり返してさらに3分ほど焼きます。

焼き終わった後は1分くらい休ませてあげると、カットしやすいそうです。


なるほど! お味噌汁の鍋でプレスするという無駄のない調理法。いいですね。

この投稿に、「めちゃ美味しそうですね〜 自分もやってみたいです!」「チキン好きとしては、是非ともやらねば」という声とともに、早速作ってみたという人が続出。その結果はというと……、「今までで1番美味しく焼けました」「外パリパリ中ふっくらのめちゃくちゃ美味しいランチになった」と、驚きと喜びの声が寄せられていました。

このレシピを思いついたきっかけについてなど、考案者のななせなつひさんにインタビューしてみました。

―― このレシピを思い付いたきっかけは?

思いついたというほどではないのですが、Twitterで上げる際に、なるべく伝わりやすく、レシピを使った人が失敗をしないように心がけました。

鶏肉を焼く時間は、本来なら7分~8分くらいの方が良いのですが、それだと生焼けの人が出てきてしまうと思い、10分でしっかり火が入る時間にしています。途中でバターを入れて風味を増した方が美味しいのですが、そういったものも省きました。あくまでも簡単にできて、失敗しづらいを優先しています。

基本のレシピは、プロの料理人の方々がすでに公開しているので、それをどれだけ簡略化できるかといった感じです。

―― 試行錯誤はだいぶ繰り返された末にたどり着いたのでしょうか。

試行錯誤というわけではないのですが、以前アルバイトをしていた飲食店で、パリパリに焼いた地鶏を4種のソースで食べるというメニューがあり、その時に鉄フライパンをのせて焼いていたので、自宅でもそれを取り入れた感じですね。

はじめはお皿をのせたり、フライ返しで押し付けたりしていました。それでも十分パリパリになるのですが、もっと楽にできないかなあと思った時に、鍋をのせるのが一番だなと思いつきました。今回は味噌汁の入った鍋を使用しましたが、カレーでも煮物でも重ければ何が入っていても大丈夫です。

―― 「美味しそう」「作ってみた」等、多くの反響が寄せられております。

レシピを使っていただけるのは素直に嬉しいです。レシピツイートをはじめたのも、叙々苑サラダのドレッシングのレシピをツイートしたら、それがたまたまバズったのがきっかけでした。特に料理の研究をしているわけでも、レシピの開発をしているわけでもないので、僕の日々食べたもののツイートがこんなにも反響があるのは驚きです。


なお、超絶シンプルで美味しいチキンソテーは、どんなソースとも相性抜群。ななせさんのおススメは”岩塩”。最高にリッチ!!な一品を味わうことができるそうです。みなさんも、ぜひ、お試しください!