じげんが運営するフランチャイズ情報サービス「フランチャイズ比較.net」はこのほど、「開業副業調査ラボbyフランチャイズ比較.net」を設立し、開業に関する調査レポートを発表した。調査期間は2022年2月22日〜3月8日、調査対象は「フランチャイズ比較.net」ユーザーで開業を検討中の個人、有効回答は262人。

コロナ禍の開業、7割近くが意欲的

コロナ禍における新規ビジネスへの意欲の変化について尋ねると、「意欲が強まっている」(46.5%)と「特に変化はない」(20.5%)の合計は66.5%となり、依然として7割近くが開業に意欲的であることがわかった。

  • コロナ禍の開業、意欲的な人は66.5% - 理由は?

    コロナの影響で開業意識が強まった理由を教えてください。出典:開業副業調査ラボ(フランチャイズ比較.net)

開業意欲が強まった理由については、「コロナ禍を経て不況にも左右されない仕事をしたい気持ちが高まった」が24%、「コロナによる業績悪化に伴い収入が減った」が23%、「現在の仕事がコロナの打撃を受け不安になった」が19%と続いた。

開業を検討している業界別に意欲の差をみたところ、コロナで経営難が伝えられた「飲食業」は積極的・消極的になった人の割合はほとんど変わらなかったのに対し、「学習塾・幼児教育・各種スクール」と「結婚相談所」は変化がみられる結果となった。同調査では、「『学習塾・幼児教育・各種スクール』に関しては、オミクロン株によるコロナ第6波は子どもの感染数が多かった点が要因のひとつ」と分析。また、「結婚相談所」については、「個人開業の場合に客層がやや中高年に偏る傾向があるため、コロナ禍では集客が困難になると予想されたことが考えられる」としている。

これまでの仕事を辞めて完全に独立開業を目指す人と、現在の仕事を辞めずに副業で開始する人に分けて意欲を調査したところ、独立開業予定の人は「コロナにより消極的になった」が最も多く28.0%。一方、副業開始予定の人は「コロナにより意欲が強まっている」が25.3%で最多となった。同調査では、「独立開業は初期投資が大きく、安定収入を断ち切っての新規ビジネスとなることもあるため、コロナ禍で目まぐるしく変化する市場に対し先が読めず慎重になっている人が多い」と推測している。