小田急電鉄は、特急ロマンスカー全編成をCO2排出量実質ゼロの「ゼロカーボン ロマンスカー」とし、4月1日から運行すると発表した。小田急線全線と箱根登山線小田原~箱根湯本間を走行するすべての特急ロマンスカーが対象となる。
同社によれば、ロマンスカーが走行することで1年間に排出するCO2排出量は約8,000トン(2021年実績)だという。東京都のキャップ&トレード(C&T)制度を活用し、同制度の対象事業所である小田急百貨店新宿店本館ビルをはじめとする7拠点で2010~2014年度に創出したCO2超過削減量(4万3,188トン-CO2)を活用し、ロマンスカー走行によるCO2排出量とオフセットする。
運用期間は2027年9月30日まで。この取組みを周知するため、「ゼロカーボン ロマンスカー」として運行する期間は車内に専用ロゴを掲出するとともに、駅などにポスターを貼り出し、より環境に配慮した移動手段としてPRする。なお、2015~2019年度に創出したCO2超過削減量分(2万9,002トン-CO2)については、別途、最適な活用方法を検討するとのこと。