元マラソン選手の福士加代子氏が、競技人生を初めてつづった著書『福士加代子』を出版し、15日に大阪・カンテレ本社で取材に応じた。

カンテレは17年間にわたり、ドキュメンタリー取材で福士氏に密着。同局主催の『大阪国際女子マラソン』では過去6度も走り、記憶に残るレースで沿道の人々を魅了し続けたオリンピアンの彼女が、駆け抜けた競技人生、支えてくれた人々への思いなどを本に詰め込んでいる。

  • 福士加代子氏

冒頭、「本を書きました。売りたいのでよろしくお願いします(笑)」といきなりの福士節で笑いを誘うと、引退から1カ月半の生活や気持ちの変化については「特に変わりなく、今日もジョギングしてきました。もっと寂しくなるかと思ったのですが、そんなに寂しいということもなく、楽しくすごしています。そこまでストイックな食事制限をしていたわけではないので、その点もあまり変わりなく。ただ、最近は動かないときは本当に動かないので、練習をしていた頃の方が血のめぐりがよくて、いいスポーツをしていたなと改めて思っています(笑)」と元気な様子を見せた。

先日の名古屋ウィメンズマラソンでは、「有森裕子さんと野口みずきさんを誘って、名古屋城を走りました」というとっておきのエピソードも。「引退するまではそんなにお話する機会もなかったので、正直なところ、オーラがあるというか、ちょっと怖いと思っていたんですけど…(笑)。引退してから有森さんも高橋尚子さんともちゃんとお話をして、仲良くなりました。怖いという誤解が解けてよかったです!」と、偉大な先輩たちとの交遊録についても語った。

解説者としては「今後も求められたらやります」とのこと。また、「海外の選手は一度引退しても復帰する人も多いですが…」と水を向けられたものの、「復帰はないと思います!」ときっぱり宣言した。

現在、ワコール女子陸上競技部のアドバイザーを務めているが、「ワコールは女性が活躍する企業なので 今後、自分が何をやれるのか考え中です。イチ社員として、元陸上選手として、イチ女性として。どんな切り口でもいいなと思っています。例えば、もしワコールの中に保育園や幼稚園ができたら、園長先生になりたいなと思っています(笑)。陸上部の選手に教えに来てもらって、そこで過ごした子供たちが将来的にワコールに戻ってきたら、すごくいい循環ですよね!」と壮大な夢についても語った。