歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日、YouTubeチャンネル『EBIZO TV 市川團十郎 白猿』に出演。動画「【変えたい】父、十二代目 市川 團十郎からの一言が忘れられない。」内で、歌舞伎界の働き方改革を訴える理由を明かした。
動画中、海老蔵は歌舞伎公演中の休日について言及。元々は25日間連続で公演が行われていたが、自身の働きかけもきっかけとなって、1日だけ休みが入ったという。
そのことに対し、「やる気とかあるよずっと」としつつ、「週休1日、週2で休むとかしないといけないと思うんだよね」「労働としてはかなり酷使してるじゃん?」「3週間強、ずっとそのモチベーションって苦しくなるんだよ」と、定期的な休息が必要だと訴える。
そのように考える背景には、66歳という若さでこの世を去った父・ 市川團十郎さんの存在もあるようで、「先輩とかすぐ体悪くなる人多いし」「死んじゃう人もいるじゃん、忙しすぎて」などと前置きしたうえで、「父も最後ぼそっと俺に言ってたの。『もっと休むことを考えなくちゃいけなかった』って」と告白。
「それを俺が言われたとき、胸が痛くなって」「父のその言葉を聞いて、これ変えなくちゃいけないなって」「本当は豊かな父の人生が他にもあったはずなのに」「全部歌舞伎に注いで」「あと10年生きれたから。その10年間生きてるほうが歌舞伎界にとってもいいわけじゃない」と続け、「いろんなこと言われるかもしれないけど俺は変えるよ」と力強く宣言した。