PASPY運営協議会は、広島県のバス・路面電車等で利用可能な交通系ICカード「PASPY」のサービス終了を発表した。「PASPY」利用可能事業者のうち、アストラムラインを運行する広島高速交通は2024年度、「ICOCA」「ICOCA定期券」の発売を予定している。

  • アストラムラインは今後、「PASPY」のサービスを終了し、2024年度に「ICOCA」「ICOCA定期券」を発売する予定

交通系ICカード「PASPY」は、2008(平成20)年1月からサービスを提供しており、広島市内を中心に路面電車・バスを運行する広島電鉄をはじめ、広島バス、広島交通、芸陽バス、広島高速交通などの事業者も全路線で「PASPY」を利用できた。PASPY運営協議会は、サービス終了理由を「今後、機器の老朽化による更新に多額の投資が見込まれており、システムの維持が困難になっている」と説明。2025年3月までにサービスを順次終了予定としている。払戻し等の取扱いは詳細が決まり次第、改めて案内する。

アストラムラインを運行する広島高速交通は、「PASPY」のサービス終了が発表された3月4日、JR西日本と連名で、ICカード乗車券「ICOCA」および「ICOCA定期券」の発売、その他「ICOCA」サービスの拡充について合意したと発表。広島高速交通における「ICOCA」(大人・小児)と「ICOCA定期券」の発売は2024年度を予定している。

広島高速交通での「ICOCA」「ICOCA定期券」発売にあたり、広島エリアに住む人々の鉄道利用の利便性向上はもとより、観光やビジネスで広島を訪れる人にも便利なサービスを提供すると説明。連絡定期券も導入に向けて検討するとしている。その他「ICOCA」サービスについては、詳細が決まり次第、改めて案内するとのこと。