徳島バスとJR四国は、徳島県南部における共同経営の計画(2022年4月1日から実施予定)について、3月3日付で国土交通大臣へ認可申請を行ったと発表した。高速バスの途中乗降と鉄道の運賃面で連携を図り、JRきっぷや定期券といったJR乗車券類で高速バス途中乗降の利用を可能とする。

  • 牟岐線の普通列車

両社は徳島県南部地域の地域旅客運送サービスの利便性向上を図ることや、四国に最適で持続可能な「公共交通ネットワークの四国モデル」を構築することを目的に、徳島県をはじめとする地域の関係者の協力や四国運輸局の助言の下、「地域における一般乗合旅客自動車運送事業及び銀行業に係る基盤的なサービスの提供の維持を図るための私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例に関する法律」第9条第1項の規定にもとづき、今回の認可申請を行った。

徳島バスはこれまで、徳島県やJR四国と連携し、JR牟岐線阿南駅以南の列車運行本数の減少に合わせ、高速バス「室戸・生見・阿南大阪線」の阿南~甲浦間のバス停留所(JR牟岐線と並行する一般道を運行する区間)において、2019年3月から途中乗降を可能とし、路線バスとして運行している。

この現状を踏まえ、徳島バスとJR四国は共同し、高速バス途中乗降と鉄道の運賃面での連携を図り、JRきっぷや定期券といったJR乗車券類で高速バス途中乗降の利用を可能とする取組みを実施する。阿南駅などで鉄道とバスを乗り継ぐ場合は、JR乗車券類による通し運賃を適用することで、乗換時の初乗り運賃を不要にするとのこと。これにより、鉄道・バスの双方を同じ地域旅客運送サービスとして、より便利に利用してもらうことが可能になるという。

対象路線と対象停留所・駅は、徳島バスの「室戸・生見・阿南大阪線」阿南駅~浅川間と、JR牟岐線の阿南~浅川間となる。