キリンビールは、英国・ディアジオ社が所有する、プレミアムウオッカブランド「スミノフ」から、日本初上陸となる「スミノフ セルツァー オレンジ&グレープフルーツ」「スミノフ セルツァー ホワイトピーチ」を3月22日より全国で発売する。アルコール分は4%、店頭価格で210円前後。
注目が高まる「ハードセルツァー」缶チューハイとの違いは?
「ハードセルツァー」とは"アルコール入りスパークリングウォーター"のこと。日本で楽しまれている缶チューハイと似ているようにも思われるが、缶チューハイが食中酒として親しまれている一方、ハードセルツァーは炭酸水のように飲みやすい軽い飲み心地で、単品でも楽しめることが特徴だ。
アメリカをはじめ世界的には20~30代のZ世代やミレニアル世代を中心にに「すっきりした味わい」「おしゃれなイメージ」「かっこよさ」が支持されており、日本でも注目が高まっている。
日本におけるハードセルツァーの販売規模は、2027年時点で2020年の販売金額に対して約11%、日本円換算で約450億円の規模が見込まれているという。「若年層のお酒離れが叫ばれていますが、全く離れているわけではありません。多くの選択肢が提供されているRTDは、他のアルコールカテゴリと比べ若年層が手に取る機会は多いと言えます。気の置けない仲間と過ごす時、気分を明るくしたい時、趣味に前向きに取り組みたい時など、彼らは上手にアルコールと付き合う年代です」とディアジオ ジャパン マーケティング部の須賀千晃さんはハードセルツァー市場と対象となるユーザーの動向について解説した。
「スミノフ セルツァー」の特徴は?
3月22日より発売する「スミノフ セルツァー オレンジ&グレープフルーツ」「スミノフ セルツァー ホワイトピーチ」は、1864年に誕生した「スミノフ」ブランドのハードセルツァーだ。2003年の日本発売開始からナイトクラブ、カラオケやダーツバーなどで飲まれ支持されている。「スミノフ セルツァー」は、若年層のライフスタイルの変化を受け2016年からアメリカで発売開始、2020年にオーストラリアやイギリスなど展開を拡大している。
「スミノフ セルツァー」の商品特長は大きく3つある。ひとつは若年層に高い認知度(70%※)、飲用経験(51%※)を持つスミノフブランドが発売するハードセルツァーであること(※出典:ディアジオ ジャパン BGS)。ふたつめは、クリアな味のスミノフとスパークリングウォーター、フルーツのすっきりした甘さのバランス、そして白マットをベースにしたシンプルでジェンダーニュートラルなデザインのパッケージだ。サイズは飲み切りできる250ml缶を採用している。
今回発売するフレーバーは2種。「スミノフ セルツァー オレンジ&グレープフルーツ」はオレンジの香りとグレープフルーツの酸味のバランスが心地よい爽快なテイスト、日本独自に開発したフレーバーの「スミノフ セルツァー ホワイトピーチ」は、さっぱりしたホワイトピーチが香るほどよい甘さのテイストだ。
「ユーザー調査では、"テラス席で飲んだり、プライベート時間の気分転換に飲みたい"という声が寄せられました。私たちの想定している飲用シーンは、自宅でのスタイリッシュなチルタイム(まったりと落ち着く時間)です。気分や雰囲気を良くするための適度なアルコールニーズに応えつつ、シンプルなパッケージデザインはSNSでセルフブランディングを行う彼らのライフスタイルにも合致していると考えています」と須賀さん。今後のスミノフブランドに期待して欲しいと自信を見せた。