消毒剤・除菌剤の誤飲や目に入る子どもの事故の発生が続いているとして、消費者庁はツイッター(@caa_kodomo)で注意を呼び掛けている。

【消毒剤・除菌剤の誤飲や目に入る事故の発生が続いています!】成分や量によっては誤飲により中毒症状が出たり、目や皮膚に付いて炎症を起こすことがあります。使用や保管の際の取扱いにご留意を!
店舗等に設置された消毒液は子どもの顔にかからないよう、噴射方向を確認!(@caa_kodomoより引用)

  • @caa_kodomo

消費者庁・国民生活センターや日本中毒情報センターには、実際に以下のような事故情報が寄せられているという。

<誤飲の事故>

「外出先で人と会って話していた。ふと子どもを見ると除菌剤のボトルと蓋を手に持って苦そうな顔をしていた。飲んだ量は分からなかったが、通院が必要となった。ボトルは電話機の後ろの目につかない場所にあったが、子どもの目の高さ位で手が届いた。」(1歳)

「携帯用の容器に詰め替えて使用していた除菌アルコールジェルが30ml程度減っていた。子どもが保護者に抱きついた際、口からアルコール臭がしたため誤飲を疑い、救急外来を受診した。検査をして異常はなかったものの、点滴を行った。その後、自宅にて経過観察となった。」(2歳)

<眼に入る事故>

「店舗のスタンド型のアルコール消毒剤で保護者が消毒した際、近くにいた子どもが突然『目が痛い』と言った。その場でタオルで拭いたが、その後再び目を痛がったため受診した。特に異常はなかった。」(2歳)

「買い物中に店舗の噴射状のアルコール消毒剤が顔面にかかった。まぶたや頬が赤くなったので、店舗と帰宅後に水で顔を洗い病院を受診した。特に異常はなかった。」(2歳)

店舗などに設置されている場合は、子どもの身長によっては、顔の高さで噴霧されることがあり、注意が必要だ。

同庁はこれらの事故を防ぐため、設置型の消毒液ディスペンサーは、子どもが近づかないように注意すること。特に自動で薬液が噴霧されるタイプのものは子どもが興味本位で触らないように言い聞かせること。使用する際は、そばに人がいないことを確かめ、噴射方向を確認してから使用すること。が必要だと呼びかけた。

詳細は消費者庁のHP「Vol.583 消毒剤・除菌剤の取扱いに留意しましょう。誤飲や眼に入る事故の発生が続いています!」にて確認ができる。