メディア「終活瓦版」を展開する林商会は2月28日、相続放棄についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は2月18日、20代以上の男女150人を対象にインターネットにて行われたもの。
まず、家族や親族から相続したくない遺産があるかどうか尋ねたところ、80%にあたる120人が「はい」と回答した。具体的に何を相続したくないか聞いてみると、「土地・不動産」(54人)が最も多く、次いで「借金・負債」(46人)、「お墓・仏壇」(33人)が続いた。
「土地・不動産」を相続したくないとの回答理由としては、相続した後の維持にかかる手間や固定資産税など費用面での負担を心配する声が多く見られた。複数の山を所有している親族がいる場合などでは、「活用方法が分からない」「管理できる自信がない」といった理由も。
「借金・負債」については、「自分で作った借金ではないのに返済義務が生じるのは納得がいかない」といった理由が上がっている。「お墓・仏壇」については、「遠方にあるお墓の管理は困難」という理由が最も多く見られた。
次に、借金や負債も相続の対象となることを知っていたかどうかについては、86%が「はい」と回答した。また、借金や負債を相続しないためには全ての財産の相続を放棄する必要があることについても、73%が認知していた。
一方で、相続放棄を選択した場合、申請には期限があり3カ月しか猶予がない事については、わずか36%しか知らなかったという結果となっている。