ダンス&ボーカルグループ・AAAの元メンバーで、現在はソロアーティスト、タレント、ブランドプロデューサーとして活動している伊藤千晃。2017年3月にグループを卒業し、同年7月に第1子を出産してから約4年半。子育てと芸能活動を両立させている伊藤にインタビューし、AAA時代の経験が今どのように生きているのか、そして、母になってからの変化を聞いた。

  • 伊藤千晃 撮影:蔦野裕

出産からの4年半を「あっという間でした。子育ては自分の人生において初めての経験だったので、今を一生懸命やるしかないという感覚で突っ走ってきた感じです」と振り返る伊藤。息子は4歳でやんちゃ盛りだが、「新生児のときと比べると、私自身ちゃんと地に足がついてきたかなと。4年経ち、朝起きて、お弁当を作って、幼稚園に送り出すというルーティーンが出来てきてからは、うまく時間が使えるようになりました」と少しずつ余裕が出てきたという。

そして、徐々にやりたいことを形に。昨年は全国ツアーを開催。35歳の誕生日を迎えた今年1月10日にはBillboard Live YOKOHAMA、23日にはBillboard Live OSAKAで「Chiaki Ito 35th Birthday Live -From now on-」を開催した。同ライブには、「お酒が飲めるような大人の雰囲気を感じられる場所で歌ってみたいと思った1つの目標がビルボードでした」と、特別な思いがあった。

今の伊藤の軸になっているのが、AAA時代の経験。「AAAは第2の青春。それがなかったら今の私はないと思います。しゃべり方も表現も、そして、AAAでの経験があったから次にやりたいことが見つかった。AAAでの経験がなければ、今の伊藤千晃はないので、感謝の思いでいっぱいです」と語る。

日々大切にしている「マイナスなこともプラスに捉える」という意識も、AAA時代に培われた。

「デビュー当時、バラエティをやりなさいって会社から言われたんです。歌姫とかになりたい人たちの集まりだったので、そんなことをやるためにオーディションを受けたんじゃないって、プライドの高い自分がいたんですけど、オーディションに合格してちょっと天狗になっていた鼻をポキッと折られたことによって、嫌だなと思うことも楽しさに変えてやるって思えるようになりました」とプラス思考に。その経験があったからこそ、「何でも楽しんでやれば面白いものになる」と前向きにいろいろなチャレンジができているという。

また、ソロになってから仲間の大切さを改めて感じたと明かす。「仲間はいた方がいいですよ(笑)。自分が苦手なことも補ってくれるので、集まったときの力ってすごいなって。仲間は大切な存在だなって改めて思いましたし、甘えていた部分もあったんだなと気づくことができ、ソロになってからも成長させてもらっています」。

メンバーとの今の関係を尋ねると、「連絡をとってる人もいますし、会社で会うこともあるので、『元気!?』といった会話はします」と答え、「『老けたね(笑)』『うるさいわ(笑)』って言い合ったり」と笑う。

今は個々で活動しているが、それぞれの活躍に刺激を受けているという。「頑張っている姿を見ると、自分ももっと頑張ろうって。同志たちが頑張っていると、一緒に底上げしてくれるような、そんな気持ちになります」。

SKY-HI(日高光啓)はボーイズグループオーディション「THE FIRST」を開催し、ダンス&ボーカルユニット・BE:FIRSTを誕生させるなど、大きな注目を集めている。伊藤は「彼はとても勉強家で、一緒にAAAとして活動していたときも常にアンテナを張って、自分に何ができるんだろうと考えていました。10年後にこういう形でこうなるんだって思うと、自分も今から始められることがあるんじゃないかなって、すごく刺激をもらいましたし、かっこいいなって思います」と語った。