24時間、年中無休で欲しいものが欲しいときに手に入るコンビニ。さまざまなチェーン店があり「いったいどれくらいの種類があるんだろう? 」と気になった人もいるでしょう。この記事では、コンビニの種類について紹介します。
さらに、コンビニでは商品の購入以外に、宅配便の発送や市区町村の証明書の取得も可能。コンビニで取り扱われている商品やサービス、取得できる証明書の種類についても解説します。コンビニの種類や便利なサービスを知って、コンビニを使いこなしましょう。
コンビニとは
はじめに、コンビニの定義や歴史などを紹介します。
コンビニの定義
経済産業省の業態分類の定義によれば、コンビニには以下のような特徴があります。
- 飲食料品を扱っている
- 売り場面積が30平方メートル以上250平方メートル未満
- 営業時間が14時間以上
- セルフサービス方式を採用している
セルフサービス方式とは
- 商品が無包装、あるいはプリパッケージされ、値段が付けられていること
- 備え付けの買い物カゴ、ショッピングカートなどで客が自由に商品を取り集められる形式
- 売り場の出口などに設けられた勘定場で客が一括して代金の支払いを行う形式
の3つの条件を兼ね備えている場合のことをいいます。
便利なコンビニ
コンビニは小さな店舗ながら、食料品から文房具、本や雑誌など3,000品目程度の幅広い商品を扱っています。年中無休で24時間営業しており、いつでも買い物ができる便利さも特徴です。
食料品などの販売だけではなく、ATM、宅配便、公共料金の支払い、チケットの予約や発券など多様なサービスが提供されています。
コンビニの歴史
コンビニは、1920年代にアメリカで氷の販売を行っていた会社が、店舗で食料品や雑貨を販売するようになったことが始まりといわれています。当時アメリカではまとめ買いが主流でしたが、長期間の保存が難しい食料品や買い忘れた商品を買えることから人気になりました。
チェーン展開がされるようになり、営業時間が朝の7時から夜の11時までであったことから「7-ELEVEN」と名付けられます。日本でも名前が知られているセブン‐イレブンは、このようにアメリカで始まりました。
日本でのコンビニの誕生については、当時コンビニの定義が定まっていなかったことから諸説あります。
1960年代後半に、日本ではスーパーマーケットが急成長します。しかし、スーパーのような大型店舗では出店が難しい場所もありました。そこで、各社がコンビニ事業を開始し、1970年代に次々とコンビニが出店されるようになりました。
直営チェーンとフランチャイズがある
コンビニには、直営チェーン店とフランチャイズ店の2種類の経営形態があります。
直営チェーン店は、企業により直接運営や開発が行われる店舗です。各店舗の収入は、運営企業の収入となります。一方フランチャイズ店は、運営企業ではなくほかの法人や個人事業主などの別事業者が経営している店舗のことです。
フランチャイズの加盟店は、一定のロイヤリティを支払うことで、運営企業の商標やチェーン名称、商品、サービス、経営のノウハウなどを利用できます。
今と昔のコンビニの種類
コンビニの種類や、今と昔でコンビニの店舗数がどう変化したかなどを紹介します。
現在のコンビニの種類
2022年1月時点で、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の正会員として登録されているコンビニは以下の7つです。
- セイコーマート
- セブン-イレブン
- ファミリーマート
- ポプラ
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- ローソン
ほかにも、小規模チェーンや個人店が全国に多数あります。
コンビニの店舗数
一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会の「JFAフランチャイズチェーン統計調査」における、2011年度から2020年度までのコンビニチェーン数と店舗数は以下のとおりです。
チェーン数 | 店舗数 | |
2020年度 | 17 | 57,999 |
2019年度 | 17 | 57,966 |
2018年度 | 18 | 58,340 |
2017年度 | 22 | 57,956 |
2016年度 | 23 | 57,818 |
2015年度 | 26 | 57,052 |
2014年度 | 26 | 55,774 |
2013年度 | 26 | 52,902 |
2012年度 | 25 | 50,206 |
2011年度 | 25 | 47,593 |
チェーン数は10年間で減少していますが、店舗数は増えています。
コンビニの商品の種類
コンビニには、さまざまな商品があります。コンビニで売られている定番商品や提供されているサービスについて紹介します。
数多くの商品やサービスがある
コンビニでは、約3,000品目の商品バリエーションがあります。販売額が大きいのは、お弁当などの食べ物やたばこなどです。
近年では、野菜などの生鮮食品や店舗で調理した惣菜類などが販売されるなど、店舗の立地や時代に合わせてサービスも変化しているといわれています。
コンビニでは商品の販売のほかにも、コピー、プリントサービス、宅配便の発送や受取、公共料金や税金の支払い、ATM、チケットサービスなど、さまざまなサービスが提供されています。
たとえばプリントサービス1つをとっても、スマホや自分のUSBから印刷が可能なほか、インターネットで登録したファイルを店舗のコピー機で印刷できるなど、時代に合った便利なサービスが数多くあります。
コンビニのサービスについて調べてみると「実はこんなこともできたんだ」と、新しい発見があるかもしれません。
コンビニの定番商品
コンビニには、企業や店舗にかかわらず置いてあることの多い、定番商品があります。コンビニの定番商品には、以下のようなものがあります。
- お弁当
- 飲み物
- おにぎり
- パン・サンドイッチ
- スイーツ
- 中華まん
- おでん
- からあげなどのホットスナック
同じ味のおにぎりでも、コンビニによって値段や味などが異なります。食べ比べなどをして、自分好みの商品やコンビニを探してみるのも楽しめるでしょう。
コンビニで取得できる証明書の種類
コンビニでは、市区町村が発行する証明書を取得することができます。コンビニで証明書を取得する方法や、取得できる証明書の種類について紹介します。
証明書のコンビニ交付とは
証明書は、全国のコンビニのマルチコピー機から取得できます。毎日6時半から23時まで利用できるため、市区町村の窓口が閉まっている夜や休日でも利用可能です。全国どこのコンビニエンスストアからでも発行できる点もメリットです。
ただし対応していない地域もあるので、注意してください。
コンビニで取得できる証明書の種類
コンビニで取得できる証明書の種類は、以下のとおりです。
- 住民票の写し
- 住民票記載事項証明書
- 印鑑登録証明書
- 各種税証明書
- 戸籍証明書(全部事項証明書、個人事項証明書)
- 戸籍の附票の写し
戸籍証明書と戸籍の附票の写しについては、住んでいる市区町村と本籍地の市区町村が異なる場合でも、対応している市区町村であれば取得できます。
証明書が取得できるコンビニの種類
コンビニ交付が利用できるコンビニには、以下のようなコンビニチェーンが含まれています。
- セブン‐イレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- ポプラ
店舗によって対応状況は異なるので、注意しましょう。
コンビニでの証明書の取得方法
コンビニで証明書を取得するには、マルチコピー機の「行政サービス」のボタンを押して利用を開始します。
コンビニによって端末が異なるため、操作方法なども異なる場合がありますが、たとえば以下のような操作手順で行います。
- マイナンバーカードの読み取り
- 暗証番号の入力
- 証明書交付市区町村の選択
- 取得したい証明書の種類や部数の選択
- 証明書に記載する事項の選択
- 料金の支払い
- 証明書印刷
たとえば以下のような操作手順で行います。
コンビニで証明書を取得するときの注意点
証明書のコンビニ交付は、対応している市区町村と、まだ対応していないところがあります。対応している市区町村でも、取得できる証明書の種類は異なります。
そのため、自分が発行を希望する証明書がコンビニ交付では手に入らない可能性もあるので注意しましょう。
たくさんの種類の中からお気に入りのコンビニを見つけよう
コンビニには、さまざまなお店が存在し、販売されている商品も異なります。コンビニが違えば、同じおにぎりでも微妙に味が違うなど、コンビニそれぞれに特徴があります。
コンビニでは商品販売のほか、生活に便利な幅広いサービスが提供されています。
それぞれのコンビニの特徴、提供されているサービスなどを知って、自分のお気に入りのコンビニを見つけてみましょう。