JR西日本は18日、和歌山線(橋本~和歌山間)での導入に向けて取り組んできた無線による保安システムに関して、近年の無線通信技術の目覚ましい進歩とこれまでの開発成果を踏まえ、現行の計画を見直すと発表した。
2018年に公表した「JR西日本 技術ビジョン」をもとに、同社はさまざまな技術開発に取り組んでおり、無線による保安システムの導入も取組みのひとつに挙げられていた。和歌山線橋本~和歌山間にて、2023年春の使用開始に向けて、無線式ATCの導入に取り組んできたが、現行の計画を見直し、新しい技術を取り入れた無線による保安システムの導入を将来的にめざすことになったという。
JR西日本は、引き続き将来に向けて、「さらなる安全と安定輸送の追及」「持続可能な鉄道・交通システムの構築」の実現をめざし、技術開発を推進するとしている。保安システムの導入に関する今後の計画について、具体的な計画を策定した時期に改めて発表するとのこと。