アメリカ、フロリダ生まれのシーフードレストラン「レッドロブスター」。日本上陸から今年40周年を迎え、その歴史の中で販売してきたメニューの中から選りすぐりのものを再現するフェアメニュー「REDLOBSTER QUEST ~History of 40th menu~」が2月8日より始まります。

第一弾では“ワニ”を使った料理が登場するということで、長野生まれの筆者は数々のゲテモノは食べてきましたが、ワニの肉は未経験。まだ口にしたことのない珍味ワニの味を確かめに、レッドロブスターに行ってきました。

  • 日本上陸から今年40周年を迎えた「レッドロブスター」

第一弾は「80’s」 価格・味・見た目も当時を再現

10年単位で区切り、全4回で展開する「REDLOBSTER QUEST ~History of 40th menu~」。

本フェアメニューの第一弾は1980年代にフォーカスし、当時珍しく話題となったという「ワニのフライ~オーストラリア産クロコダイル~」と「スパイニーロブスター シンガポール風」の2品が復活します。

  • 左:「スパイニーロブスター シンガポール風」、右:「ワニのフライ~オーストラリア産クロコダイル~」

「ワニのフライ~オーストラリア産クロコダイル~」

  • 「ワニのフライ~オーストラリア産クロコダイル~」3ピース 770円/5ピース 1,100円

クロコダイルの肉を、乾燥パセリの入ったパン粉の衣で包んで揚げた「ワニのフライ」。

料理が運ばれてくると同時に、ガーリックの香りが漂い、食欲をそそられます。トマト、ハラペーニョ、玉ねぎなどが入ったサルサソースをつけて食べるという、エスニックな刺激を楽しめる一品になっています。

  • 素材の食感も楽しめるザク切りのサルサソース

ワニの肉がとにかく気になるので、最初は何もつけずに食べてみました。ナイフでカットしてみると、真っ白なお肉が登場。まるで白身魚のような見た目をしています。

  • 見た目はまるでアジフライ

口に入れるとガーリックの風味がガッツリと広がります。サクサクの衣にフワッとしたワニ肉の歯応え、よーく噛んでいるとトロッとした食感に変化しました。

ワニの肉は見た目とは裏腹に柔らかくしっとり。味は淡白で、ガーリックと衣にまぶされたパセリの風味が強い印象です。サルサソースをつけて食べてみると、唐辛子ならではの熱を持った辛味がアクセントになります。ゴロッと入ったトマト、ハラペーニョ、玉ねぎの食感を受けながら、よりエスニックな味わいになった「ワニのフライ」を楽しむことができました。

発売当初はアリゲーターの肉を使用していたそうですが、今回はクロコダイルの肉を使用し、味付けは当時のままで再現したという「ワニのフライ」。ワニの肉は高たんぱく・低脂肪・低カロリーでオメガ3脂肪酸を多く含んでおり、実はヘルシーで健康的なスーパーフードなので、フライではありますが罪悪感が軽減される一皿でした。

「スパイニーロブスター シンガポール風」

  • 「スパイニーロブスター シンガポール風」(2,508円)

続いては、収穫後に現地で茹で、お店で蒸してシンガポール風に味付けたロブスター。スマホよりもひと回り大きなサイズのロブスターを堪能することができます。一口サイズにあらかじめカットされているので食べやすく、シェアもしやすくなっていました。

  • チリソースには具材がたっぷり

  • ちょっとずつみんなでシェアできるサイズ感

一口食べると、チリソースの味わいと、ぎゅっとつまったロブスターの弾力が楽しめます。

チリソースにはトマト、チリ、しょうが、ニンニク、きゅうり、玉ねぎなどが入っており、まるで風味豊かなエビチリのよう。辛さと甘さのバランスが絶妙で、自然と体がポカポカと温かくなります。チリソースから徐々にロブスターのジューシーな味わいが口に広がり、なんとも言えない至福感に。

ロブスターはお祝い事など特別なことがない限り滅多に食べないイメージがありましたが、身近に感じられるような味付けということもあり、ロブスターを食べるハードルが少し低くなったように思えました。

同店のグランドメニューでは、牡蠣やカニなどもお手頃な価格で味わうことができます。生牡蠣「COLDオイスター」は、1年を通して鮮度抜群な牡蠣を食べられるということもあり、2021年人気料理年間ランキングで1位にも選ばれている商品。

  • 1ピースからオーダーできるのは嬉しい…

現在でもなかなか食べる機会がないワニやロブスター。「レッドロブスター」を40年前から知っている人の中には、懐かしいと思う人もいるのではないでしょうか?

ロブスターを扱うお店となると仕切りが高い印象がありましたが、おしゃれなのに気軽に入れるお店なので、おひとりさまでも、デートや家族連れでも楽しめそう。外国のレストランのような空間で、束の間の旅行気分を味わってみては?