日本トレンドリサーチは1月28日、「呼称変更」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は1月24日~27日、全国の20代以下~70代以上の男女600名(各年代100名)を対象にインターネットで行われた。

  • 「AD」の呼び方を変えることについて

    「AD」の呼び方を変えることについて

先日、テレビ番組制作のスタッフである「AD(アシスタントディレクター)」という名前に、一番下のポジションで雑用係や長時間労働など悪いイメージがあるということから、呼称を変えようとする動きがあるというニュースが報じられ、すでに、「YD(ヤングディレクター)」や「SD(サブディレクター)」など新たな名称が使われているテレビ局もあるという。

このような動きを受けて、「AD」の呼び方を変えることについての賛否を聞いたところ、「賛成」7.5%、「反対」9.0%といずれも少数にとどまり、77.5%と大多数が「どちらでも良い」と回答した。

「賛成」派からは、「呼称が変わったからと言って、概念が一掃されるわけではないものの、一つの引き金となるならなんでもするべきだと思う」「ADは古い」「これがきっかけで、待遇改善につながるかもしれないから」「名前くらい良いイメージに変えてもいいと思う」といった声が。

一方、「反対」派からは、「ADにマイナスなイメージがそもそもない」「馴染み深いので変えてほしくない」「AD(アシスタントディレクター)はディレクター途上者(勉強中)という意味でしょうから、この呼称自体に問題があるわけではなく、改善すべきは労働環境、制度(働き方)の方」「他の職業の『アシスタント●●』の方々に失礼」「名前だけ変わっていてその場しのぎなだけの印象」「何故アシスタントという呼称に抵抗があるのかが理解出来ない。個人的には蔑称では無いと感じる」といった意見が寄せられた。

また、他にも呼び名を変えたほうが良いと思うものがあるかと尋ねたところ、「庶務」(つまらない業務をしているイメージがある)、芸能人が一般人の事を言う「素人」、国会議員を「先生」と呼ぶこと、「ニート」(ニートである全員が怠けていて無気力だというイメージが社会的・世間的に定着しすぎている)、「CEO」(どの様な役職なのかわからない)といった回答が出たほか、「受付嬢」「嫁」「女優」「女子アナ」など「男女で差がある名称」について変えてほしいと思っている人が多かったという。