車に長い間乗っていると、大切にしているつもりでも小さな傷ができてしまったり、調子が悪くなってきたりすることがあります。
その場合、ディーラーや修理工場に持っていって見積もりを取ることになりますが、慣れないと「どこに問い合わせたらいいの?」というところから戸惑ってしまうでしょう。
また、正確な見積もり前に大体の金額を知っていれば、金額を聞いてびっくりしてしまうこともありません。
今回の記事では、ホンダの車について修理をする時の手順や、よくあるキズの修理費用の目安を紹介します。
ホンダで車を修理してもらうには?
ホンダのディーラーに修理や費用の見積もりをお願いしたいと思った場合は、予約をしてから店舗に行くと待ち時間も少なくスムーズに対応してもらえます。
予約する前に大まかな見積もりも提示されるので、「大体の金額を知りたい」というときにも便利ですよ。
ネットからオンライン見積り・予約ができる
ネットから予約専用サイトを通じて見積もりや予約を申し込むには、2通りの方法があります。
1つ目は、ホンダ本社のサイトを通じて専用サイトへ行く方法。ホンダ本社のホームページから最寄りの販売店を検索すると、「メンテナンス予約」からオンライン見積り・予約ページに行けるようになっています。
もちろん、好きな店舗を選択することが可能です。
「ホンダのディーラーに車検や修理を頼みたいけれど、どこにディーラーがあるのかがわからない」という場合に最適です。
2つ目は、各地のホンダディーラーのサイトから「整備の予約」を通じてオンライン見積り・予約ページに行く方法。車を購入した店など、どの店で車検や修理を受けたいかが決まっているときに最適です。
ホンダのディーラー(Honda Cars 東京中央、Honda Cars埼玉など)によって予約サイトが異なっているため、予約・修理申込時には注意が必要です。
例えば同じ東京都内にあるHonda Carsのお店でも、「Honda Cars東京」の店舗については「Honda Cars東京中央」のサイトからは予約ができません。予約ページが似たデザインになっているため気づきづらいのですが、左上にディーラー名が表示されているので、確認してから予約に進みましょう。
アプリからも予約可能
ホンダ車所有者が加入できる会員サービスであるHonda Total Careに登録している場合は、Honda Total Careの会員サイトもしくはアプリからもオンライン見積り・予約が可能。この場合は予約時に店舗やディーラーを自分で探す必要がないため、よりスムーズに予約できるでしょう。
バイクの修理はどうすればいい?
車ではなく、ホンダのバイクを修理してもらいたい場合は、車のディーラーでは対応してもらえません。その場合は、近くのバイクショップに修理を依頼しましょう。
ホンダの正規部品で修理してもらいたい、信頼できる整備士に見てもらいたいと考えるのであれば、ホンダの正規取扱店やホンダ独自のHMSE(Honda二輪整備士 資格制度)という資格を持った人のいるお店に修理を頼むといいでしょう。
キズの修理費用目安
車の修理の中でも気になるのがキズの修理費用ではないでしょうか。見積もりを取ってからでは断りにくく感じてしまいますし、先に大体の値段を知っていれば安心できます。
Honda Cars東京中央でのキズの修理費用と、修理にかかる期間を紹介します。自分の車をホンダのディーラーに持っていく時の目安にするといいでしょう。
金額
金額は以下のとおりです。
キズの場所 | キズの大きさ | 価格 |
バンパー | 10cm×20cm以下 | 2万3,100円 |
10cm×40cm以下 | 2万9,150円 | |
ボディ | 10cm×10cm以下 | 2万7,588円 |
10cm×20cm以下 | 3万2,065円 | |
10cm×30cm以下 | 4万425円 |
3コートパールの車体の場合は、5,000円ほど料金が追加されます。また、凹みの修理などにも対応しています。
追加作業(追加作業のみの注文は不可) | 価格 |
凹み1つ(5cm×5cm以内) | 3,850円 |
2色にキズがまたがる場合 | 6,600円 |
同パネル内にある別のキズの修理 | 6,600円 |
期間
修理にかかる時間は、傷や凹みの大きさにもよりますが基本的に半日から1日ほどとなっています。予約制となっていますので、予約サイトもしくはアプリから予約をして行きましょう。
ディーラーで修理をしてもらうメリット
「街の修理工場に比べて高い」というイメージもあるディーラーですが、ディーラーに修理依頼をすると以下のようなメリットもあります。
- 純正部品で修理をしてもらえる
- ホンダ車に特化したメカニックが在籍している
- ホンダ車用の専用チェック機器がある
もちろん他の修理工場でも、希望すれば純正部品で修理はしてもらえます。しかし、在庫があまりないため取り寄せになり、時間がかかってしまうことがほとんどです。
また、ハイブリッドカーは自動車メーカーによって整備方法が異なります。そのため、ディーラーに任せたほうが安心できるでしょう。
修理保証とは?
ホンダの車にはメーカー保証がついており、部品によって1回目の車検、あるいは2回目の車検までに不具合が起きた場合は無料で修理してもらうことが可能です。
一般保証
1回目の車検、つまり新車登録から3年目、あるいは走行距離が6万kmまでの場合に保証してもらえるのが一般保証です。一般保証の対象は「車を構成する全部品」。
ただし、消耗品であるオイル類や電球類、タイヤなどは対象外となります。
特別保証
2回目の車検、つまり新車登録から5年間もしくは走行距離10万kmまで保証してもらえるのが特別保証。特別保証の対象は一般保証よりも少なく、エンジンやステアリングの機構のうち、ホンダが定める特定の部品となっています。
保証の延長もできる
「メーカー保証が切れてしまったあとに車が故障してしまったらどうしよう」と不安な場合は、追加料金を払うことで一般保証と同程度の保証を継続して受けることも可能。
1回の修理につき最大60万円まで保証され、修理の回数制限はありません。
いくつかのコースがあり、最大で新車登録から7年まで保証が延長されます。
コース | 加入タイミング | 保証の延長期間 |
新車コース | 新車購入時 | 2年(新車登録から5年) |
長期コース | 新車購入時 | 4年(新車登録から7年) |
車検コース | 初回車検時 | 2年(新車登録から5年) |
継続コース | 新車コースあるいは車検コース終了前6カ月間(継続での契約のみ) | 2年(新車登録から7年) |
修理時に代車は貸してもらえる?
車がないと日常生活に困ってしまう地域などでは、「修理時に代車を無料で貸してもらえるのか」は重要なポイントです。結論から言ってしまうと、代車があるかどうか、有料かどうかは店によります。
同じホンダのディーラーでも、車検などの修理期間中は無料で代車を貸し出している店舗もあれば代車料が必要な店舗もあり、対応はまちまちです。
普段は代車を置いている店舗であっても、急な修理の場合だと代車が出払ってしまっており、借りられなかったりレンタカーを借りるしかなかったりする場合もあります。
代車が必要かどうかは、予約アプリやサイトを利用する場合であれば最後に選択することができます。価格について気になる場合は、来店時に聞くか、備考欄に記入しておくなどするといいでしょう。
どこで修理を受けるかをよく考えよう
車にキズがついたり、走るときの様子がおかしくなってしまったりすると焦ってしまいがち。とにかく早く直そうと急いで家から一番近いディーラーや修理工場に頼んでしまい、後で「もっとほかでも見積もりを取ればよかったかもしれない」「思ったより修理期間が長い」と後悔してしまうことも。
大切な愛車だからこそ、どこで修理やメンテナンスをするかはよく考え、比較して決めるようにしましょう。