女優の深津絵里が2代目ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)。このたび、ミュージシャン・トミー(通称)役の早乙女太一が、出演の感想や役作りについて語った。
トミーは、木暮洋輔(近藤芳正)の営むジャズ喫茶を拠点に活動するミュージシャン。追っかけのグルーピーもいてアイドル的な人気がある。
“朝ドラ”初出演の早乙女は、「“朝ドラ”に出演できるということはもちろんですが、深津絵里さんやオダギリジョーさんなど、子どものころから見ていて憧れを持っている豪華な出演者の方たちの中に入ってできるということが、本当にうれしいです」と出演が決定したときの心境を告白。
「トミーを演じていて感じるのは、表面から作る人だなということです。プレイスタイルもそうだし、ファンの子たちへの接し方も含めて、自分自身をパフォーマンスしているというか、トミーという男のイメージをちゃんと作ろうとしている印象を受けます。性格の面でも環境の面でも、結構近しい感じがしているので、そういった意味では共感できる部分もあります」とトミー役について語る。
本作でトランペットに初挑戦。「トランペットの経験は、これまで全くないので、いちから練習しました。むしろ、撮影よりもトランペットの練習に時間を割いてきたといえるほどです。さらに途中で演奏する曲も増えたんですよ。でも、最初の特訓のおかげで新曲もかなりなじんできました。最初はトランペッター役と聞いてすごくかっこいいなと思って、この役をやらせてもらったらそれなりに吹けるようになるかなと軽く考えていたんですが、そんなに甘いものじゃなく難しくて」と練習にかなり時間をかけたと言い、「でも、この役のおかげでジャズを楽しんだり、音楽で戦う人たちを知ることができてうれしいです」と話した。
また、撮影現場について、「僕自身は一番年下なんですが、設定上はみんな同世代ということで、大先輩たちと同世代というのがとても不思議な感覚で、最初はなんだかふわふわしていました。トミーは登場人物の中で一番偉そうな態度なので落ち着かなくて。でも最近はようやくなじんできました」と述べ、「撮影して一番印象に残っているのは、やっぱりジョーとのトランペットのセッションですね。トランペットの練習もずっと別々だったので、このシーンの撮影の時に初めて2人で演奏したので、すごく印象に鮮明に残りました」と振り返った。
そして、「この作品は、登場人物がみんな異なる環境で悩みを抱えていて、それぞれがちゃんと立ち向かっていきます。トミーが生きた時代は戦後の激動の移り変わりがあり、環境がとても大きく変化しています。そういう中で『音楽で成功するぞ』という強い意思を持ったトミーがいて、『この人と一緒に生きたい』という気持ちを大切にしているジョーがいる。それぞれが自分の人生に向き合っていて、ものすごく魅力的な作品だと思います」と本作の魅力を語り、「現代って適当に生きようと思えば生きられる感じがします。でも、僕自身もちゃんと生きなきゃと思えてきますし、登場人物たちが苦悩しながらも生きている姿がものすごく輝いて見えます。それがこの作品の一番魅力的なところだと僕自身は思いますので、そこを楽しんでもらえたらうれしいです」と視聴者にメッセージを送った。
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