お笑い芸人の小籔千豊がMCを務めるカンテレのスポーツバラエティ番組『こやぶるSPORTS』が年内で終了する。前身の『イキザマJAPAN』(2014年スタート)から約7年の歴史に終止符を打つ。最終回は、31日(15:45~)に『こやぶるSPORTS 超 優勝オリ&猛虎&金メダリスト 野球に駅伝にゴン攻めSP』を2時間にわたって放送する。

  • 小籔千豊=カンテレ提供

今回は、プロ野球レジェンド軍VSこやぶるオールスターズの野球対決や、関西ジャニーズJr.のAぇ! groupや、Lilかんさいらも参加する阪神VSオリックスVSジャニーズVS吉本興業VS松竹芸能VSドラゴンゲートプロレスの異種格闘バトルで戦う、関西駅伝ナンバー1決定戦、そして、今年東京オリンピック2020で日本史上最年少の13歳と10カ月で金メダリストとなったスケートボードの西矢椛選手の夢を叶える「パート撮影(自身のスケボーのスキル、スタイル、クリエイティビティを詰め込んだVTR)」などを放送。さらに、これまでスタジオとVTRあわせて20回も登場した卓球の伊藤美誠選手が小籔にメッセージを届ける。

スタジオゲストには、オリックスの吉田正尚選手、ラオウこと杉本裕太郎選手、今年FA権を行使せず阪神に残留した梅野隆太郎選手、青柳晃洋選手と今年関西を熱くした2球団のスター選手が登場する。

収録後、長年MCを担当してきた小籔にこれまで数々のアスリートたちから学んだことを尋ねると「真面目な人が結果出してるねんなって思ったし、考えて自分がレベルアップするために、毎日コツコツやった人ばかりが上手いこと言ってはる。“アスリートの真面目さ”と“ぐうたらな僕”の差を毎回比べながら、感心させてもらってました」と感想をコメント。

この7年間の放送で最も印象に残ったアスリートについては「だいぶ激アツな人が多かったんで難しいですけど…1人あげるとしたら、伊藤美誠ちゃんですかね。やっぱり」といい、「どんどんすごくなって行く過程をテレビとかニュースで見て、でも出会ったときから“私は東京オリンピックで金メダルを獲りたい”って言っていて。多感で誘惑の多い年齢の時に、ずっと真面目にやり続けたのを見ていると、やっぱりすごいなって。美誠ちゃんは一番若い時から過程を見てきたんで印象に残ってます」と感慨深げに振り返った。

13歳で番組のアシスタントに挑戦した本田望結は「(こやぶるSPORTSとは)毎日一緒でした。はじめは週に1回生放送だったし、「もう1週間経った」ってぐらい毎日一緒にいる存在で。ちょっと怖いですね…ずっと一緒だった『こやぶるSPORTS』がなくなるのが。1週間、2週間後に自分が悲しくなっちゃうのが寂しい、怖いなって」と番組の最終回を独特な表現で惜しんだ。「中学生から高校生に上がる、人としても大事な時期に『こやぶるSPORTS』に出会えて、人生の中で大きなポイントとなる番組だったんで、ここで一緒になった小籔さんや、スタッフさんに(この先)褒めてもらえるような撮影だったり、成績だったりが残せたら良いなって思ってます」と新たな門出に決意を込めた。

最後に、視聴者に向けた見どころを聞くと、本田は「大晦日SPはロケに収録にと、たくさんだったので、見どころもたくさん! アスリートの皆さんをはじめ、小籔さんだったり、芸人の皆さんの面白ポイントも盛りだくさんなので、ぜひテレビの前でしがみ付きながら見てほしいと思います」とアピール。

一方の小籔は、最終回のスタジオで梅野選手に FA権を使わず阪神に残った胸の内を尋ねるなど、阪神ファンも気になる質問を投げかけたことに対し、「ずかずか聞くのは嫌なんで、ほんまに梅野さんが聞いてほしくなさそうな時は言ってないですが…MCとして最終回カンテレに“ありがとうございました”の気持ちを込めて(聞いた)。梅野さんもね、快く答えていただいて。最終回やから、“ありがとう”の気持ちを込めて。通常回だったら聞いてなかったと思います」と、梅野選手の本音を引き出した一コマを振り返った。