JR東日本仙台支社は、2022年3月12日に実施するダイヤ改正で、仙石線のダイヤを全面リニューアルすると発表した。日中時間帯は現行の毎時4本程度から毎時3～4本の運転とし、松島海岸駅発着の列車を新設。初電・終電を見直し、平日・土休日で別々のダイヤを設定する。

  • 仙石線は来年3月にダイヤの全面リニューアルを行う

日中時間帯の仙石線は現在、あおば通駅・仙台駅から普通列車を毎時4本程度運転。下りの仙台駅発車時刻はパターン化され、11～15時台の毎時6分に多賀城行、毎時21分に石巻行、毎時36分に東塩釜行、毎時51分に高城町行が発車している。

来年3月のダイヤ改正で、日中時間帯の普通列車を毎時3～4本の運転とし、松島海岸駅発着を新設。時刻も変更され、仙台駅では平日10～15時台の毎時9・29・49分に下り列車が発車し、このうち毎時9分発を松島海岸行として運転する。日中時間帯の普通列車は東塩釜駅発着がなくなるほか、石巻駅発着も減便となり、高城町～石巻間で普通列車が2時間ほど空く時間帯がある。

仙石線の初電・終電も見直しに。現行の下り初電はあおば通駅5時0分発・石巻駅6時26分着、後続の列車もあおば通発石巻行だが、ダイヤ改正後はこれら2本を1本化し、あおば通駅5時17分発・石巻駅6時44分着で運転。初電の時刻を17分繰り下げる。上り初電は現行の小鶴新田駅5時10分発・あおば通駅5時22分着から小鶴新田駅5時0分発・あおば通駅5時12分着に変更し、10分繰り上げる。

終電の時刻見直しは上りのみ。現行の上り終電は石巻駅22時26分発・あおば通駅23時47分着だが、ダイヤ改正でこの列車の運転区間を短縮し、東塩釜駅23時15分発・あおば通駅23時47分着で運転する。代わって1本前の列車(現在は東塩釜発あおば通行)を石巻駅22時0分発・あおば通駅23時21分着とし、石巻駅からの終電時刻を26分繰り上げる。

  • 仙石東北ラインは夜間に運転される上り2本の種別・時刻を変更

石巻発の上り列車は終電前の時間帯にも変更があり、現行の石巻駅21時25分発・あおば通駅22時48分着の普通列車は運転区間を短縮し、東塩釜駅22時20分発・あおば通駅22時52分に変更。現在、石巻駅を19～20時台に発車している仙石東北ラインの上り2本に関して、種別・時刻が変更となり、ダイヤ改正後は石巻駅20時1分発・仙台駅20時50分着の特別快速、石巻駅20時56分発・仙台駅21時46分着の快速として運転する。なお、仙石東北ラインの運転本数に変更はないとのこと。

仙石線では、利用状況に合わせ、新たに土休日ダイヤを設定。朝および夕夜間を中心に、あおば通～東塩釜間で平日ダイヤとは異なる本数・時刻で運転される。ダイヤ改正後、6～9時台に仙台駅を発車する上り列車(あおば通行)は平日の27本に対し、土休日は19本。17～20時台に仙台駅を発車する下り列車(東塩釜・石巻方面)は平日の25本に対し、土休日は21本となる。