大学スポーツ協会(以下UNIVAS)は、運動部学生における学業と運動部活動の両立をさらに進めることを目的に、卒業所要単位数を計画的に取得することを導く手法のひとつとして「運動部学生の学修支援となる単位数めやす」を策定した旨を、12月23日に発表した。

競技を行う運動部学生は、授業が疎かになり進級や卒業に必要な単位数の取得が困難になる場合も見受けられているという。UNIVASは、運動部学生が競技だけに終始することなく、学業への意識を持ち卓越性を有する人材として社会へ出ていくため、学修へ意欲を持って臨むことを望んでいる。今回発表した「単位数めやす」は、学修支援が必要な学生を大学が把握し、大学が学修支援を行うためのものであり、一律に導入を課している内容ではないとのこと。なお「運動部学生の学修支援となる単位数めやす」を参考に導入の検討をする大学に向けて、理解を深めるための説明会も実施する。

  • 「運動部学生の学修支援となる単位数めやす」※設立準備委員会が検討するにあたり11大学の運動部学生(2-4年生) 約1900名の2019年度単位取得数をもとに算出

UNIVASでは、今回策定した「運動部学生の学修支援となる単位数めやす」とあわせ、大学が本めやすを導入・運用時の参考にできる事例等を提供するほか、運動部学生が入学前より学業に取り組める環境を整えるための「入学前教育プログラム」の支援、学業とスポーツを両立する"デュアルキャリア"形成を支援するサービスの提供も行っている。

なお、UNIVAS加盟大学、加盟団体へ向けた、「運動部学生の学修支援となる単位数めやす」の理解を深めるための説明会は、2022年1月21日14時~15時にオンラインで実施する。