声優の三ツ矢雄二が、きょう23日(20:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『お花のセンセイ』に出演する。

  • 左から沢口靖子、三ツ矢雄二=テレビ朝日提供

昨年8月に放送され、沢口靖子が代議士役に初挑戦して話題を呼んだ同作は、華道家元にして衆議院議員の鳳丸子(沢口)が持ち前の正義感で政界に風穴を開ける社会派コメディミステリー。主演の沢口のほか、八嶋智人、山崎樹範、鈴木仁、伊藤修子、梶原善、伊武雅刀、伊東四朗ら豪華キャストが名を連ねている。

三ツ矢が演じるのは、本作の鍵を握る元大学院生・萩原大樹(鈴木)のアルバイト先であるベーカリーの店長。丸子に対して「みんな必死に働いているんです。でも景気はよくならないし、エライ人たちに何とかしてもらわないと!」と、市民の思いをぶつける。

三ツ矢は芸歴50年以上、アニメ『タッチ』の上杉達也役、『ドラゴンボール』の界王神役、『キテレツ大百科』のトンガリ役など数多のキャラクターを演じてきた。俳優としての今回の出演オファーには「“何で僕が?”と不思議な気持ちでした」と戸惑いを明かしつつも、脚本には描かれていない役柄の設定を「高校卒業後に家業を継いだ、親孝行で、真面目な、妻あり、成長した子どもが2人いるやさしいパパという感じ」と詳細にイメージし、1シーンながら緩急をきかせた芝居を見せた。

第2弾となる今作では、最高得票数を獲得して再選した丸子が政策秘書・幸田光喜(八嶋智人)と大ゲンカ。会期中にもかかわらず幸田は休暇を取ってしまう。そんなとき偶然、国家プロジェクトに関わっていたという元大学院生・萩原大樹と知り合い、未来を担う若者たちに希望を持ってもらいたいと行動を開始する丸子だが、犯人自ら立てこもりを動画配信するという事件が発生。その籠城犯こそ、大樹だった。真面目で研究熱心だった大樹が、事件を引き起こすまで追い詰められた原因とは。一方、人質の身代わりとして現場に乗り込んだ丸子は彼にナイフを向けられ、絶体絶命の危機に陥る。

■三ツ矢雄二

出演オファーを受けたときは“何で僕が?”と不思議な気持ちでした。ベーカリーの店長役ですが、高校卒業後に家業を継いだ、親孝行で、真面目な、妻あり、成長した子どもが2人いるやさしいパパという感じをイメージして演じました。

久しぶりのテレビドラマだったので、緊張するかな?と思ったのですが、現場がやさしい雰囲気で、演じやすかったです。沢口靖子さんとは初共演でしたが、クール・ビューティーって感じで、とても素敵でした。役者として演技している、生身の僕を見てください。テレビ映りが良いといいなあ。

■沢口靖子

三ツ矢さんとの共演はワンシーンだけでしたが、ご一緒させていただいて感じたのは、演技にとても説得力があって、表現が豊かでいらっしゃるなということ。撮影の合間にお話をうかがったら、三ツ矢さんは4オクターブもの声を出せるそうなんです。そんな多彩なお声の持ち主でいらっしゃるからこそ、さまざまなキャラクターを演じてこられたんだなと実感しました。レジェンドな方とご一緒する機会をいただいて、貴重な体験をさせていただきました。

■八嶋智人

僕は20代の頃、度々、声優のお仕事をやらせていただく機会があったのですが、三ツ矢さんは音響監督としてアフレコ指導を担当されていて、僕らが演じる役すべてをおひとりで演じ分けて、お手本として見せてくださっていたんです。三ツ矢さんが演出する舞台にも出演させていただいたことがあり、本当にスゴイ方だなと思っておりました。今回は共演シーンがなくて、すごく残念! 久しぶりに“師匠”にお会いしたかったです!