アイドルグループ・モーニング娘。'21が13日、東京・日本武道館にて「モーニング娘。'21 コンサート Teenage Solution ~佐藤優樹 卒業スペシャル~」を開催。同コンサートをもって佐藤がグループおよびハロー! プロジェクトを卒業した。
佐藤優樹は、2011年にモーニング娘。10期メンバーとして加入以来、約10年間ハロー! プロジェクトのメンバーとして活動してきた。今年9月に卒業を発表。過敏性腸症候群の影響で満足いく活動ができず、モーニング娘。としての活動を続けていくのは難しいと本人が事務所に伝え、話し合いの結果卒業という結論に。卒業後もソロとして音楽活動を継続予定で、体調を見ながらまずは歌唱動画の配信などできることから始めていくとしている。
そして、モーニング娘。のコンサートをもって卒業したいという本人の強い思いもあり、元々予定していた日本武道館の単独コンサートを卒業公演に。グループにとって2年ぶりの単独公演となったコンサートは、「Teenage Solution」で幕を開け、本編で24曲をパフォーマンスした。
本編最後のMCでは、メンバー一人ひとり挨拶。佐藤は「今日は皆さんの素敵な笑顔がたくさん見られてとっても楽しかったんですけど、今日は振りをたくさん間違えてしまったんですよ。なので、次のコンサートに生かせるように頑張っていきたいので、またコンサートに遊びに来てくれますか~!?」と今日で卒業とは思えないトークとなり、ほかのメンバーから「ちなみに卒業は?」と確認されると、「今日です」と返した。
アンコールでは、「よしよししてほしいの」、「わがまま 気まま 愛のジョーク」の2曲披露した後、佐藤が1人で登場。「日本武道館のこのステージで、一面エメラルドグリーンに囲まれて、久しぶりのコンサートで、こんなに幸せな時間を本当にありがとうございました!」と感謝の思いを伝えた。
佐藤が最後に着用した、黒のレース生地にメンバーカラーのエメラルドグリーンのストーンを散りばめた衣装は、客席のペンライトをイメージ。「私から見たステージの光景と同じ。まーは今まで10年間1人でやってきたわけじゃなくて、スタッフさんやメンバーや家族、ファンの方たちが私のことをすごく受け入れてくれたり、支えてくれたり、照らしてくれているから、今まーは輝いている。そんな意味を込めてこの衣装を作ってもらいました」と説明すると拍手が起こった。
そして、「10年間お世話になったみんなに感謝を込めて1曲歌わせてもらいたいと思います。10年間こんな性格難しい私を受け入れてくれて、本当にありがとうございました!」と改めて感謝の思いを述べてから、佐藤が今の自分の心境にぴったりだということから最後に選んだ「笑顔の君は太陽さ」を披露。佐藤のソロで始まり最後は全員でパフォーマンスした。
間奏でも佐藤は、メンバーやスタッフやファンに感謝。「つんく♂さん、私にたくさん素敵な楽曲と会わせてくれて、本当にありがとうございました!」と涙ながらにつんく♂への感謝の思いも語った。
歌唱後、佐藤は深々と頭を下げて「また、いつか会える日まで、バ~イ!」とあいさつ。大きな拍手の中でステージを去るも、再び登場し、「皆さん立ってください! お帰りください! 私帰りますからね! タイムリミットあるから。私はシンデレラになるんだから、今日から。帰りますからね。ありがとうございました~! お世話になりました~! 失礼します! バ~イ!」とまーちゃんらしさ全開のラストとなった。
なお、同コンサートは約6,000人を動員(チケット完売)。また、ひかりTVにて生配信、さらに、全国47都道府県の映画館と台湾、香港にてライブビューイングも行われた。