――デビューから約4年経ちますが、特にご自身にとって大きかったなと感じている経験を教えてください。

どの役からもそれぞれ違うことを学ばせてもらったので、一つ一つの仕事が今につながっていると感じています。1つでも抜けていたら違う未来になっていたと思うので、全部が大事な経験です。

――役との向き合い方や仕事との向き合い方など、変化してきたことはありますか?

役に対して貪欲になった気がします。作品を重ねていく中で表面的ではなく深く掘るようになり、役のことをちゃんと理解しないといけないという責任感が強くなったと思います。

――さまざまな作品に出演し、経験を積まれていますが、この先どのようになっていきたいと考えていますか?

そういうのは特になくて、出会えた役を一つ一つちゃんと生きて、役者人生を楽しめたらいいなと。結果や目標を決めず、自分がどこまで行けるのか、その過程も楽しみながら進んでいけたらいいなと思います。

――大河ドラマにまた帰ってきたいという思いは?

巡り合わせでまた出演できたらもちろんうれしいです。今回本当に楽しかったので戻ってこられたらうれしいですね。

――TBS系ドラマ『中学聖日記』(2018)で同級生の黒岩晶(岡田健史)に思いを寄せる岩崎るなを演じて注目を集めましたが、『青天を衝け』には岡田さんも平九郎役で出演されました。生きた時代が違いますし、現場でお会いすることはなかったと思いますが、岡田さんとやりとりされましたか?

やりとりはしていませんが、私が歌子役に決まる前から出演されていることは知っていたので、すごいな、頑張っているなと思っていました。私も頑張ろうって刺激を受けていたので、また同じ作品に携わることができてうれしいなと思いました。

■小野莉奈
2000年5月8日生まれ、東京都出身。2017年8月にフジテレビ『セシルのもくろみ』のスピンオフドラマ『セシルボーイズ』で女優デビュー。2018年に短編映画『アンナとアンリの影送り』に初主演。同年、TBS『中学聖日記』の岩崎るな役で民放連続ドラマ初レギュラーを果たし、注目を集める。2019年には『アルプススタンドのはしの方』で舞台初出演。2021年、『青天を衝け』で大河ドラマ初出演を果たした。

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