徐々に冬も深まり始めた。寒くなるにつれて運動量が減ったにもかかわらず、秋冬の味覚が美味しすぎて食欲は高まるばかり……。
「冬を乗り切るためにも、贅肉を蓄えておいたほうがいいんだよ」なんていう声も聞くけど、冬眠を控えた野生のクマじゃないんだから、諦めずにもう少し粘ってみようじゃないか。きっとまた"正月太り"も待っているだろうし、できるところだけでもコツコツとね。
今回は高タンパク・低カロリー・糖質オフなのにちゃんと美味しいという餃子をレビュー。その名も「マッスルギョーザ」だ。ストレートなネーミングに驚いたかもしれないが、実はリピーターも多い優れものだという。今回は「マッスルギョーザ」と「マッスルギョーザソイ」を食べ比べてみたので、さっそくレポートしよう。
「マッスルギョーザ」は、どのへんがマッスルなのか?
あらかじめ断っておくが「マッスルギョーザ」は決して面白ネタ的な食料品ではない。餃子専業メーカーの信栄食品が製造販売する、れっきとした冷凍餃子である。
では、何故にマッスルなのかということだが、それについては信栄食品が公表している図を見るとわかりやすい。
信栄食品の一般的な餃子と比べて、「マッスルギョーザ」は1.5倍のタンパク質、カロリーと糖質は約50%、脂質は88%もカットしているのだ。カロリーや糖質は控えつつ効率的にたんぱく質を摂取できることから、アスリートやダイエッターの間で厚い支持を得ているが、それも納得の成分である。
問題は、「果たしてこれで美味しくなっているのか」という点だが、これはもう実際に食べて確かめてみるしかない。
「マッスルギョーザ」「マッスルギョーザソイ」を食べ比べ!
ということで、調理を開始しよう。今回購入したのは、「マッスルギョーザ」と「マッスルギョーザソイ」。お値段は1袋40個入りで各1,980円。信栄食品の公式サイトからセットで購入すると3,760円だ。セット購入の場合、餃子ひとつあたり47円。一般的な冷凍食品の餃子に比べると少し割高に感じられるものの、タンパク質を美味しく食べられるならば嬉しいところだが……。
作り方は一般的な餃子と変わらない。
まず、フライパンに大さじ1杯の油をひいて、凍ったままの餃子を並べて火を点ける。向かって右側の列にレギュラー、左側の列にソイを6個ずつ並べてみた。
続いて100mlの水を入れ、フタをして約5分、中火で蒸し焼きにする。
5分後、フタを取って焼き目の様子を見て、良きタイミングで取り上げて完成! よし、綺麗に焼けたっ。
今のところ、見た目も匂いも普通の餃子だが、味の方はどうか。まずは動物性原材料を使っていない「マッスルギョーザソイ」のほうから食べてみよう。いただきます!
……むむむっ。普通に美味い。普通の美味しい餃子である。食感はややトロっとしているというか、ねっとりしているというか、ちょっと春巻きの食感に近いところはある。でも、ほとんど大豆っぽさも感じないし、言われなければ大豆ミートの餃子だなんて気付かない可能性も高い。皮ももちもちだ。
これは確かにいいかも。「マッスルギョーザソイ」は信栄食品の一般的な餃子と比較すると、カロリーは45%、糖質は48%、脂質は80%カットしている。またタンパク質は1.4倍。これで高タンパク、低カロリー、低糖質なら、ダイエットも苦しまずに続けられそうだ。化学調味料を使わず素材本来の味を大切にしているとのことで、人気が出るのもうなずける。
では、続いて「マッスルギョーザ」を食べてみよう。
こちらは国産鶏ささみ肉を100%使用することで、余計な脂質をエネルギーをカットしたようだ。鶏ささみの餃子というのもなかなか珍しい気がするが、どんな味なのだろう。
では、いただきます。
はいはい……なるほどね。餃子だ。やはり普通の美味しい餃子だ。ただし、食感は普通の餃子とやや違う。食感は弾力があって、やはり脂質をカットしているぶん、肉汁が溢れてくるような感じはない。鍋なんかに入っている「つくね」に近いイメージだろうか。断面を見てもらえば少し想像しやすいのではないだろうか。
肉の味はやや淡白ではあるが、ちゃんと肉の旨味は感じられるし、後味として残るシソの風味が爽やかである。やはりこちらも、意識しなければ低カロリー、低糖質というストイックさが気にかかることもない。ダイエットやトレーニングを頑張る方の心強い味方としてしっかり頼れそうだ。
ただ、レギュラーの「マッスルギョーザ」を食べたあとに再び「マッスルギョーザソイ」を食べてみると、やはりちょっと大豆臭さが気になったことも確か。少し冷めたせいで、味がハッキリと感じやすくなったのかもしれない。肉とソイミートを食べ比べてしまうと、さすがに肉感の差は出るようだ。
しかし、くどいようだがこれで高タンパク・低カロリー・低糖質なら十分に美味しい餃子として歓迎できる。「食っちゃ寝」の年末年始を送る予定の皆さんはぜひ、「マッスルギョーザ」をストックしてみてはどうだろう。夕飯の一品を置き換えたり、お酒のつまみに選ぶだけで罪悪感が薄れるかもしれない。