企業で行われるインターンシップでは具体的にどんなことが行われているのでしょうか? インターンシップ体験者のみなさんにその内容について、印象に残っている体験について聞いてみました。

  • インターンシップで実際に体験したことは?

    インターンシップで実際に体験したことは?

Q.参加したインターンシップで、実際にどのようなことを体験しましたか?体験した企業の業種とインターンシップの内容を教えてください(自由回答)

実際の現場を見学

工場見学、ワークショップ。(男性/47歳/千葉県/1999年卒)
社内各部署でのおおまかな仕事見学。(男性/48歳/静岡県/1998年卒)
歯科医院において歯科治療のアシストについて、間近で治療を見学した。(男性/45歳/山口県/2004年卒)

まずは「現場を知ることが大事」ということで、自分が入社したら働くことになるかもしれない社内や工場などを実際に見て回る時間を取る企業が多いようです。そこでどんなことが行われているのか、仕事の流れや作業をしている人たちの話などを聞きながら、現場を見学します。

営業先への帯同

地元の原子力施設関連を顧客とした小規模の商社で営業の外回りでの補佐をして対応などを学んだ。(男性/46歳/茨城県/1996年卒)
会計事務所で顧問先訪問に同行させていただいた。(男性/36歳/大阪府/2007年卒)
銀行とメーカーのインターンに参加した。銀行は基礎的銀行業務の説明や営業回りへの帯動など。メーカーでは開発部門の見学やチームワークへの参加など。(男性/49歳/山形県/1997年卒)

商社やメーカーなどでは、営業部の人と一緒に取引先などを回る体験をしたという声も多く聞かれました。社内での作業とは違って、まさに社会人ならではの体験と言えるのが、この営業の外回りと言えますね。実際に働く社員の人とも深い話ができるチャンスでもあります。

模擬体験や課題作業

旅行代理店で擬似的なプランを組んだり、グループごとに競い合ったりした。(男性/42歳/埼玉県/2002年卒)
医療機器メーカーで営業や開発などに分かれて実際にどのような仕事をしているのかシミュレーションをした。(男性/25歳/東京都/2018年卒)
IT企業で、システム開発やホームページ制作など初歩的な業務を行った。(男性/46歳/宮崎県/1996年卒)
課題を与えられて回路設計し、それを製作して動作確認した。(男性/42歳/静岡県/1990年卒)
東京23区の役所の人と仕事内容について学びながらワークショップを行った。(男性/29歳/千葉県/2016年卒)
金融業界で金融について学び、グループワークやプレゼンテーションを行った。(男性/31歳/埼玉県/15年卒)

説明を受けるだけではなく、実際に作業をやってみることで、その企業が行っている業務内容をより詳しく知ることができるのが、模擬体験や課題作業を行うことでしょう。これは大学でのグループ作業にも近いものです。

実作業の手伝いや実務体験

情報システム開発の会社で開発の流れを見学後に下流工程の開発に参加。(女性/28歳/愛知県/2015年卒)
薬品メーカーで工場見学し、製品の原料から薬を作る工程を学び、実際に3日目からは原料、製造、分析、等色々な実務を学んだ。(女性/39歳/京都府/2006年卒)
広告業界にて求人募集するために電話アポイントをおこなった(男性/30歳/千葉県/14年卒)
代理店で資材の作成工程、プレゼン方法を学んだ。市場調査の下調べなどを手伝ったりした。(女性/41歳/東京都/2000年代前半卒)
IT企業で書類の打ち込み。(男性/28歳/東京都/15年卒)

v 最も多かった回答が実際の作業を手伝ったり、業務を体験したというものでした。その会社で働く社員の人たちと一緒に作業を行うことで、業務内容を知るだけではなく、現場で働く人たちの苦労や達成感なども体験でき、将来の自分の姿を具体的にイメージすることにも繋がる可能性もあります。

社会で働くことへの覚悟もできる

インターンシップに参加した感想として聞かれた声の中に「毎日働くことの大変さを知った」や「社会で働くことへの覚悟ができた」というものがありました。外から見ているだけでは分からない、企業の「中身」を知ることができるインターンシップは、実務を学ぶだけではなく、「社会を学ぶ」ことができる貴重な機会にもなっているようです。

調査時期: 2021年11月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 306人
調査方法: インターネットログイン式アンケート