日本テレビ系ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(毎週土曜22:00~)に出演する住田萌乃。主演の柳楽優弥演じる黒木蔵人が校長を務める桜花ゼミナールの塾講師たちの憩いの場「井の頭ボウル」のマスター・大森新平の一人娘である大森紗良を演じている。

中学生ながら高校生役を演じるにあたって、試行錯誤しながら臨んでいるという住田。Foorin卒業後初の連続ドラマだが、その音楽活動の経験が芝居に生きているという――。

  • 『二月の勝者-絶対合格の教室-』に出演する住田萌乃

    『二月の勝者-絶対合格の教室-』に出演する住田萌乃

■塾の光景「懐かしいなあ」

――まず『二月の勝者』という作品の印象からお聞かせください。

黒木先生の言葉がすごく大胆で刺激的なんですけど、核心を突いていて、ハッとさせられる、考えさせられるような言葉ばかりで、柳楽さんが演じる黒木先生が魅力的なので、すごく面白いなって思いました。それと、受験生の子供たちの葛藤が1話ごとにあるのですが、受験にかかわらず胸に響くシーンもあるので、すごく引き込まれます。

――出演発表の際に、「塾に通っていた頃のことを思い出しました」とおっしゃっていましたね。

授業が終わった後に先生に質問するために、列を作ってみんなで待っていたり、テスト前にみんな必死になって勉強していたりするシーンがあって、そういうところが「懐かしいなあ」と思いました。「ここ分からないので教えてください!」って、みんなどんどん先生のところに行って、いつも列になっちゃうんです(笑)

――今回の役柄とご自身の共通するところはありますか?

紗良ちゃんは明るくて元気で常に笑顔なので、そこが似てるところかなって思います。前向きな考え方を持つ子なんですけど、そういうところも似ているので、台本を読んでいても「私もこう思う!」っていうところが多いです。今回は、自分よりも大人の役だから難しいという点はありますが、基本的に似てるところがあるから、演じていて楽しいです。

――今おっしゃったように、現在13歳の中学生で、今回の役柄は15歳の高校生を演じているわけですが、どんな準備をされたのですか?

自分よりも大人なので、どうしたら紗良ちゃんに近づけるかなって試行錯誤しながら、ちょっと大人っぽく見られるように頑張っています。周りの高校生の方たちを参考にして、声のトーンや、落ち着いた話し方を意識してみたり、しぐさを研究しました。

――こうしてお話ししていると、小さい頃から大人に囲まれてお仕事をされてるからか、とても大人だなあと感心するのですが、ご自身ではいかがですか?

あんまり自分が大人っぽいと感じたことはないです。結構子供です(笑)

――共演されている柳楽優弥さんと井上真央さんの印象はいかがですか?

柳楽さんはいつも現場に入られる時、人一倍大きな声で挨拶されていたり、すごく礼儀が正しくて、穏やかだなっていう印象です。井上さんはいつもハキハキ、キラキラしてて、太陽みたいに明るいなっていう印象があります。おふたりともすごく優しくて、待ち時間とかに「学校どう?」とか優しく話しかけてくださるので、すごくうれしいです。一緒に作り上げていくという感じがあって、演技の仕方とかもすごく勉強させていただく部分が多いです。

■仕事と学業の両立「すごく楽しい!」

――ご自身は、勉強は好きなほうですか?

小学生の時はボーッと授業を受けてしまっていたので(笑)、中学生になってからは定期テストとかもあるので、かなり熱心に勉強するようになりました。私、テスト前に分からないところが出てきて焦っちゃうのが嫌なので、分からないところがあったらなるべく普段の授業中とか、その日中に先生に質問したりするように心がけています。

――芸能のお仕事もされて、勉強との両立は大変ですか?

大変だなあって感じるときもあるのですが、私、結構勉強が好きなんです。テスト前に百人一首を覚えるときに「こういう意味なんだ!」って楽しみながら本を読んだりしています。勉強は苦痛じゃないので、どっちもできるのがすごく楽しいです!

――塾の生徒さん役の子たちを見て、振り返ることなどはありますか?

「元気だなあ」とか「かわいいなあ」と思って、ちょっと年をとったような気分になったりします。すごくフレッシュではつらつとしていて、たくさんエネルギーをもらっています。