スターバックス コーヒー ジャパンは11月22日、繰り返し使える貸し出しカップでドリンクを提供し、店舗に返却することで廃棄物を削減する、容器のリユースサービス「Re&Go(リーアンドゴー)」の実証実験を開始する。
ドリンク注文時に通常の使い捨てカップではなく、耐久性のあるステンレス製の貸し出しカップでドリンクを提供し、その後容器を客が返却することで、使い捨てカップでの提供時よりもCo2排出量削減が期待できる。
「Re&Go(リーアンドゴー)」とは?
これまでのマイタンブラー持参とは異なり、手ぶらで来店でき洗わずに返却できるのが魅力だ。客はLINEでカップの貸し出しと返却を管理する。「Re&Go LINE アカウント」上では削減に寄与した廃棄物とCO2の削減量が可視化されることで、環境に貢献できたことが実感できる仕組み。
対象店舗は東京都内丸の内エリアのスターバックス10店舗(丸の内ビル店/グランスタ丸の内店/KITTE丸の内店/丸の内オアゾ店/丸の内新東京ビル店/丸の内三菱ビル店/大手町プレイス店 大手町東京サンケイビル店/新大手町ビル店/皇居外苑 和田倉噴水公園店(2021年12月1日オープン予定))。
気になるのは衛生面だが、洗浄工程には最もこだわっており、高度な洗浄技術を持つパートナー企業を選定した。コロナ禍においても安心して利用できるよう一般的なレストランで使用される食器よりもさらに衛生的に使用できるよう高度な洗浄基準を設けたという。
スターバックスは2030年に向けた目標として、二酸化炭素・廃棄物の排出量、水の利用量をそれぞれ50%削減することを目指している。今回の「Re&Go(リーアンドゴー)」は二酸化炭素・廃棄物の排出量削減のための取り組みだ。このサービスにより"リユース"がスターバックス体験の一部として定着することを見据えている。
体験してみた!
早速「Re&Go(リーアンドゴー)」サービスを体験してみた。
まずはLINEで「Re&Go」のお友達登録を行う。ニックネーム登録を行えばすぐにサービスが利用できるようになる。
「Re&Go(リーアンドゴー)」はテイクアウト・イートインともに利用可能なサービス。貸し出しカップにはひとつひとつナンバーが割り振られており、QRコードを読み取ったLINEのIDと紐づけされている。返却期限は利用日を含めた3日間で、2022年1月頃より返却しなかった場合には料金が発生する仕組みを予定している。
エコや環境問題に興味はあるけれど、マイタンブラーを持ち歩くのは手間だな、と思っている人にとっても気軽に貢献ができるのがポイントだ。
貸し出しカップでいつも頼んでいる「キャラメルマキアート(アイス)」を飲んでみたところ、容器のフチの口当たりも良く、さらにステンレス製のため紙のカップよりも冷たさが持続することを実感。ホットの場合も保温性に優れているそうで、美味しさが続く工夫もされている。
サービスは2022年5月31日までの実証実験を予定しており、2022年3月からは都内の他エリアでも実証実験を行い、他エリアへの範囲拡大を検討する。実証実験の間サービスは無料で利用できるが、今後有料にするかどうかは未定。