――今回のデビューシングル「A」のキャッチコピーに「最高のAを目指しスタートラインに立った」とあります。“最高のA”なグループに必要なこととは?

木村:謙虚さは常に持ちたいし、大事だなと思います。謙虚さがあってAランクに行けると自分は思います。あとはパフォーマンスのクオリティー。それぞれが持っているものを最大限出せたらAだと思います。そしてこだわりを持ち続けることでしょうか。

――どのようなこだわりを持ちたいですか?

西:僕たちは一表現者、アーティスト、アイドルという側面があります。11人もいるグループなので、一つになるのも大事ですけど、各々の個性を発揮してこそのINIだと思います。そういう点も僕たちの強みです。「Rocketeer」のMVを見てそういう点を実感しましたし、もっともっと引き出しつつ、良い意味で変わり続けられるグループになれば、Aランクになれるのではないでしょうか。

――「A」には、ファイナルで歌唱した「RUNWAY」と「ONE」も収録されています。オーディションのときのメンバーにはない、INIのメンバーで歌うこの2曲の新しい魅力を教えてください。

池崎:僕は、「RUNWAY」と「ONE」は完全に別作品として新しく作ろうと意識していました。ファイナルで披露したこの2曲は、そこにいたメンバーたちの状況や思い、追いかけたものが全部表れた、そこでしか披露できない一瞬のきらめきでした。僕たちが作る「ONE」は、デビューした後これからずっと一つになっていく意味が込められた曲。「RUNWAY」も、このメンバーでしか作れないもの。両曲とも僕たちINIオリジナルの2曲にしようという気持ちが強いです。

木村:「ONE」は、歌詞の意味も踏まえ、「今日全てが一つになる」「INIというグループが今日誕生する」「見てくださった方々の応援が一つになる」という意味でパフォーマンスしていました。今は、INIの11人とMINI(INIのファンの総称)が一つになるとかそういう意味も込めてパフォーマンスしています。時間をかけてゆっくりINIの作品に変換していきたいです。

――ファンミーティング「INI 1ST FAN MEETING」(11月13・14日開催、ぴあアリーナMM)の開催が迫っています。現在の心境は?

木村:初めて直接MINIの方にお会いできます。まだ状況が把握できていないくらい、夢みたいなことです。本当に楽しんでもらいたいです。INIとして「はじめまして」の会なので、絶対に満足してもらう以上のことをお見せしたいし、色んな企画もやるので楽しんでほしいです。

――今まで画面越しにやり取りしていたファンの皆さんを、ステージ上から見る景色だけでもグッと来るものがあるのでは?

木村:たぶん僕は……その場へ一歩踏み入れた瞬間ヤバい気がしています。あ、でも僕は掃除担当です(笑)

■INI
サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』において、“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者による国民投票で、101人の練習生から勝ち抜いた11人(池崎理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡、高塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅)で結成されたボーイズグループ。グループ名「INI」は、“PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 で出会った11人の僕たち(私:I)があなた(I)と繋がり合う(Network)”という意味が込められている。11月3日にデビューシングル「A」をリリース。