タレントの野呂佳代が、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『顔だけ先生』(毎週土曜23:40~)で、13日(23:55~)放送の第6話に出演する。

野呂が演じるのは、菊玲学園の国語教師・加藤美佐江。撮影初日、ファーストシーンから感情が入ったセリフで好演し、「少し緊張しましたが、ドキドキする気持ちと同じぐらい楽しさがあった」と話した。加藤役の印象から、日常をサポートしてくれる夫のこと、そして役を演じる魅力などを語った――。

野呂佳代=東海テレビ提供

――加藤美佐江役について。

真面目で、今まで国語教師を生きがいに一生懸命やってきた方という印象です。生活もたぶん、慎ましく質素な生活を心がけていた先生で、恋愛も全然していない。きっと今までの人生もそんなにモテてはいないんだろうなと思いました。自分でも女性としてはマイナスを感じていて、だからこそ国語教師を生きがいにしていたのかなと。

――この役が来た時の感想は?

今までは自分のイメージなのか、明るくて面白い性格か、ハキハキした人の役をいただくことが多かったんです。今回の加藤先生のような真面目な役はほとんどがやったことがなく、初めての挑戦という感じがして、難しいと思いつつも楽しみな部分もありました。しかも…。自分にまさかこういう役が回ってくるなんて思ってもみなかったです。

――加藤先生の「告白」で、菊玲学園が大騒ぎとなりますが…。

真面目な性格ゆえに、受け止める心も真面目だったのかなと思いました。もちろん世間体は考えたと思います。でも、葛藤もありつつ、大人なのに歯止めが利かなかったという部分が、「人生」って感じですよね。恋愛ってやっぱりいろいろと狂わすほどのものがあると思います。でもきっと加藤先生は、自分を女として見てくれたことが嬉しかった。その部分にはとても共感できました。

――相手役の生徒とのシーンはいかがでしたか?

実は特に何も話をしないままリハーサルに入ったので、逆にドキドキしてしまって。リハーサルで何かを得ようとしている自分もいました。でも、彼はすごく大人で優しそうというのは伝わってきて、きっとあちらのほうが(役者として)先輩だなという気がしました(笑)。

――昨年結婚された旦那様には、ドラマ出演を話されましたか?

旦那さんは私の仕事をめちゃくちゃ応援してくれる人で、「佳代ちゃんはバラエティが向いてるけど、本当はお芝居もやりたいんだよね」って、私の気持ちを全部分かってくれる人。いろんな仕事が来るたびにめっちゃ喜んでくれますし、気持ちの面でもサポートしてくれています。今回の役も、「本当に良かったね!」って、親と同じぐらい喜んでくれました(笑)。

――旦那様は、野呂さん出演の番組は欠かさず観ていますか?

私の出た番組は、ほとんど観てくれています(笑)。バラエティ番組で私がアタフタしていても、「おいしいじゃない」とか、「楽しそうじゃないか、良かったね」って。ドッキリにかかったときにも、「やっぱり、さすがおもしろいね」とか、ひたすらそう言ってくれるんですよ(笑)。

――視聴者の皆様にメッセージをお願いします。

世間体を気にして生きる幅が狭まるよりは、私はその時にしかできないことを大切にしながら生きた方が、人生楽しいと思うんです。もちろん、加藤先生のような出来事は本人にしか分からない感情があるとは思います。でも、加藤先生もきっといろいろな葛藤がありながらも愛情を持ってその人のために決断したことであって、いい人生になるための選択だと思うんです。

今、考えの幅が狭い人が多いような気がしていて。でも、時には自分の感情に身を任せることもきっと素敵な人生だと思うので、観てくださった方に何かを感じてもらえたらいいなと思いました。