東京メトロは1日、日立製作所、岩崎電気とともに、空気中に浮遊するウイルス・菌を抑制する機能を持つ空気循環式紫外線清浄機の搭載試験を11月1日から開始すると発表した。半蔵門線の新型車両18000系1両にて実施する。

  • 東京メトロ半蔵門線の新型車両18000系に空気循環式紫外線清浄機を搭載

東京メトロでは、ウィズコロナ・ポストコロナにおいても利用者に選ばれる鉄道事業者をめざし、3つのキーワード「安心な空間」「パーソナライズド」「デジタル」にもとづく施策に取り組んでいる。「安心な空間」を提供するため、これまで新型コロナウイルス感染症の感染予防策として「窓開けによる車内換気」「車両の抗ウイルス・抗菌処置」を行ってきたが、今回は新たな取組みとして、空気中のウイルス・菌を抑制する機能を搭載した空気循環式紫外線清浄機1台を試験搭載する。

この装置は、車内の空気を装置に取り込み、254nm(ナノメートル)付近の紫外線を照射した空間を通過させることでウイルス・菌を抑制し、車内空間の環境改善を図るという。病院、食品工場、商業施設、オフィス、学校等で利用されている製品を鉄道車両向けに開発したもので、日本初の試験搭載になるとのこと。

  • 空気循環のしくみ

  • 取付位置

  • 車両天井部の内部に搭載

空気循環式紫外線清浄機の搭載試験は、2021年11月1日から2022年3月上旬まで実施する予定。対象車両は東京メトロ半蔵門線18000系1両。車両天井部の内部(客室内から見えない場所)に搭載する。