カッコいい薄毛男性のためのスタイルメディア『NOHAIRS(ノーヘアーズ)』の運営や、スキンヘッド男性向けDtoC『Borderless Time』、動画マーケティングをサポートする『YouProduce』、薬用化粧品『Hepalicious』、ジェンダーレスブランド『NO WONDER』の展開準備など、多彩な事業を行っているPassion monster代表取締役社長の高山芽衣氏。高山氏は、「多様性があたりまえな社会を創造する」というミッションを掲げ、枠や固定観念に縛られない活動を続けています。

本稿では前回に続き、税理士でありながら幾つもの事業を立ち上げてきた連続起業家のSAKURA United Solution代表・井上一生氏が、そんな高山氏と対談を行いました。

  • 左からPassion monster代表取締役社長野・高山芽衣氏、SAKURA United Solution代表・井上一生氏

「人にすすめられて決めた人生」が最大のリスク

井上一生氏(以下、井上):高山さんのような若い女性起業家が増えれば、日本のスタートアップ企業ももっと面白くなりますね。

高山芽衣氏(以下、高山氏):ありがとうございます。アルバイトをしているときに、生き生きと仕事をしているカッコいい経営者の人と知り合う機会もあって、もともと起業はしたかったんです。ただ、当時はアパレルの世界しか知らなかった。外資系のアパレルならキャリアを描けるかもとも思ったのですが、道のりが長いことに気づいて。次のステージに早くたどりつく方法を考えて、それが起業だったんです。

『NOHAIRS』には経営者や投資家の人もいらっしゃって、みなさん自分のスタイルを持っている人が多くて、シンプルにカッコいい。「人がこう言っているから」とかじゃなくて、自分の軸がある生き方を体現している人たちだなって思います。そういう生き様も、メディアで発信していきたいです。

井上:自分で決めた道だから高山さんは真正面なんですね。人生の一番のリスクは、「人にすすめられて決めた人生を歩むこと」ですよね。

だれかのペインを解決し続ける

井上:今後のビジョンや展開についても、ぜひ教えてください。

高山:今後は、『NOHAIRS』『Borderless Time』の他に、 薬用化粧品『Hepalicious』、ジェンダーレスブランド『NO WONDER』も展開していきます。『NOHAIRS』と『Borderless Time』で得たコンセプトメイクから商品開発までのノウハウを活用していて、女性向けの薬用化粧品やジェンダーレスアパレルを展開する予定です。

「多様性があたりまえな社会を創造する」がミッションなので、常にだれかのペイン、社会課題を解決し続けることを軸にしています。ペインを感じさせず、自分らしく生きることをあたりまえにしたいですね。

井上:自分らしく生きることって、日本人が不得意なことかもしれませんね。その背中を押してくれるのが、高山さんのような起業家の存在かもしれない。そういう起業家がどんどん増える日本社会にしていきたいですね。高山さんの会社にはインターン生も何名かいらっしゃるそうですから、高山さんのもとで学んで起業のヒントをもらうのも良いかもしれないですね。