映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の日本語吹替え版では、主人公スネークアイズ役に挑戦した。本作は、戦闘エキスパートチーム「G.I.ジョー」と悪の組織「コブラ」の戦いを描き、全世界でメガヒットを記録した映画『G.I.ジョー』シリーズの最新作で、「G.I.ジョー」最強の戦闘能力を持つ忍者ヒーロー、スネークアイズの誕生秘話を描く。

これまでのシリーズを見ていたという木村は、スネークアイズ役に抜てきとなり「飛び上がるほどうれしかった」と大喜び。「スネークアイズは非常に人気のあるキャラクターですが、これまで全くしゃべっていないんです。新しくスネークアイズを主人公にする映画ができる、そして今回初めてスネークアイズがしゃべると聞いて、僕自身『スネークアイズって、どんな声をしているんだろう』と気になって、ワクワクしていました。『日本語吹き替え版は誰がやるんだろう』と思っていたら、なんと僕でした(笑)! よっしゃー! とテンション爆上げです」と声を大にしつつ、冷静になってみると「どうする!? とプレッシャーを感じました」と苦笑いを見せる。

「吹替はストレスなく映画を観ていただくためのものだと思っている」そうで、吹替を担当する際は「あくまでもオリジナルありきで、オリジナルのキャストの方の声に近い形で演じたい。音声の選択があるとすれば、“日本語、英語”と切り替えてもあまり違いのないものになればいいなと思っています」と心がけていることを吐露。本作でも「オリジナルのスネークアイズの話し方や癖を研究して、吹替に臨みました」と役作りについて話す。

研究して気づいたのは、「いつもは淡々としていながら、アクションになると表情が変わる。そのギャップが見どころ。スネークアイズが静かにしていればいるほど、アクションシーンが際立つ。アクションシーンの仕上がりが、本当に見事なんですよ! もう虜です」という、スネークアイズの持つ“ギャップの魅力”。

「演じる上でのこだわりポイントは、スネークアイズのクールな表情の中に香る、ミステリアスさ。僕自身、映画を観ながら何度もスネークアイズに翻弄されましたから! 腹の底が見えないような雰囲気を意識しながら、スネークアイズを演じました」というが、そういった役柄は木村にとって新鮮な役どころだったと続ける。「これまで僕が演じさせていただいてきた役は、ガキ大将っぽかったり、テンションが高かったりと、自分を前面に出すキャラクターが多くて。スネークアイズは、僕のキャリアにとっても非常に珍しいキャラクター。だからこそ慎重に演じていきました」と、新境地を切り開く作品になったようだ。