東京スカイツリーを望みつつすみだリバーウォークへ

北斎通りを進んでいくと……

東京スカイツリーが見えました! 錦糸町駅に近いこの場所は、大横川を埋め立てて造られた「大横川親水公園」。総延長はなんと1.8kmという広い公園です。この公園を、押上方面に向かって北上していきます。

公園内は5つの区画から成り、子どもたちが遊べる広場や、釣り堀のあるゾーン、スポーツができるコートなどがあります。

また公園内には両岸をつなぐ橋が多数架かっており、橋をくぐるたびに次々と景色が変わる様子も楽しい! ただし、公園内は歩行者優先で、小さいお子さんや家族連れの方も多いので、スピードを出さず注意しながら走りましょう。

大横川親水公園
墨田区東駒形四丁目14番先

そして大横川親水公園の終点は、東京スカイツリーのほぼふもと。高さ634mの東京スカイツリー、近くで見上げると首が痛くなりそうです。

なお、高さの「634m」は、かつての東京・埼玉・神奈川一帯の旧国名・武蔵国からとった「むさし」のごろ合わせ。「世界一のタワー・地域のシンボルであるタワーとして、覚えやすい数字にしたい」という思いから決められたそうなので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

東京スカイツリーの商業施設「東京ソラマチ」には多くのカフェやレストランもあるので、ここで一休みしたり、買い物をしても良さそうです。

東京スカイツリー
東京都墨田区押上1丁目1-2
営業時間:10:00~21:00(最終入場20:00)、年中無休

今回はソラマチ近くの業平一丁目交差点に面した、スペシャルティコーヒーを提供する「UNLIMITED COFFEE BAR TOKYO(アンリミテッドコーヒーバートウキョウ)」へ寄ってみました。

  • 「UNLIMITED COFFEE BAR TOKYO(アンリミテッドコーヒーバートウキョウ)」

強めの日差しのなかをずっと走っていたので、さっぱりフルーティーなコールドブリューのアイスコーヒーが美味しい! お店の前でひと息ついて、浅草を目指します。

UNLIMITED COFFEE BAR TOKYO
東京都墨田区業平1-18-2 1F
営業時間:火・水・木12:00-17:00、金12:00-22:00、土10:30-22:00、日・祝10:30-22:00
定休日:月(祝日の場合は営業)

押上から浅草への道は複数ありますが、2020年6月に開通した隅田川を渡る歩道橋「すみだリバーウォーク」を通ってみることに。スカイツリーから北十間川沿いに並ぶ「東京ミズマチ」沿いに走ります。

「東京ミズマチ」は、東武伊勢崎線の高架下に建てられた商業施設で、ニューヨークで人気のブランチレストラン「Jack's Wife Freda」をはじめ、両国と錦糸町の真ん中にあるハンバーガー店が手掛ける「shake tree DINER」や、表参道で人気の「パンとエスプレッソ」が手掛けるベーカリーカフェ「むうや」など、グルメも遊びも楽しめるスポットです。北十間川側にはテラス席が、反対側は隅田公園に隣接しているので、テイクアウトしてピクニック気分を味わってみても。

  • 東武伊勢崎線の高架下に連なる「東京ミズマチ」

そして「東京ミズマチ」を抜けた先には、隅田川橋梁に掛けられた歩道橋「すみだリバーウォーク」へ。元々歩行者が渡れない橋でしたが、開通したことで東京スカイツリーから浅草までぐっと行きやすくなったそう。

  • 隅田川橋梁に掛けられた歩道橋「すみだリバーウォーク」

「すみだリバーウォーク」は自転車も通れますが、乗らずに手で押して進みましょう。なおバイクは通行不可とのこと。

東京スカイツリーの色に合わせた「スカイツリーホワイト」のカラーリングや、川を渡る船が見下ろせるガラスの床、また橋のどこかには東京スカイツリー公式キャラクターの「ソラカラちゃん」も隠れているそう。ちなみに隠れソラカラちゃん、2箇所あるそうなのですが、今回はどちらも見つけられませんでした。意外と難しい場所に隠れていそうです。

隅田川橋梁に沿って架けられている橋なので、頭上を東武伊勢崎線の電車が通過する様子は迫力抜群! また大きな柱もないため、隅田川沿いの景色を一望できます。開放感があって気持ち良いポイントでした。

すみだリバーウォーク
東京都台東区花川戸1丁目1番地先~東京都墨田区向島1丁目1番地先 開門時間:7:00~22:00、年中無休、通行料無料

活気ある浅草や上野のアメ横もぶらぶら

すみだリバーウォークを抜け、浅草駅を左手に進んでいくと、吾妻橋の交差点に出ます。東京スカイツリーと、アサヒビール本社の隣にある印象的な金色のオブジェが並ぶ様子は浅草らしい景色ですよね。この金色の雲みたいなシルエットのオブジェ、「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表す「聖火台の炎」をイメージしたものだそう。

吾妻橋交差点から浅草寺の「雷門」まではすぐ。この辺りは観光客で賑わっていて人通りも多いので、自転車での通行は注意したいところです。

大きな赤い提灯のある「雷門」は浅草寺の総門で、正式名称は「風雷神門」。門の左右には、風神と雷神が奉られています。ちなみにこの大提灯、高さ3.9m、幅3.3mで、重さは約700kgもあるそうです。

浅草寺
東京都台東区浅草2-3-1

浅草寺にお参りしたら、上野のアメ横を目指していきます。浅草通りは自転車歩行者道が整備されているので、スイスイ走りやすい道でした。

  • 浅草通りは自転車歩行者道が整備されている

浅草と上野の間にある、かっぱ橋道具街を覗いてみるのも楽しいかもしれません。食器や調理器具などを専門に扱う問屋街で、お店の数はなんと170店舗近くあるそう。

自転車を止めて寄り道してみると、スプーンや食器など、とにかく多種多様な調理器具がずらり! レストランでみかけるような食品サンプルも売られているので、掘り出し物が見つかるかもしれません。

上野駅を過ぎて、目的地の上野・アメ横商店街へ。魚介類や乾物を扱う商店や、衣類、雑貨、宝飾品などの店をはじめ、飲み屋や流行りのスイーツの店など、活気があふれる商店街です。夕飯はどこで食べようか、考えるのも楽しそうです。上野公園の双子のパンダ「シャオシャオ」「レイレイ」にちなんだグッズやスイーツもたくさん見かけました。

アメ横でぶらぶらするには徒歩の方が良さそうなので、ここで自転車を返却しましょう。「ドコモ・バイクシェアバイクシェアサービス」アプリで返却場所を探したところ、松坂屋上野店にポートがあったので、そこで自転車を止めます。

返却は、鍵をかけてパネルに「返却」と表示されたら完了。なお「1日パス」を購入した場合、その日の23:59まで使えるので、また乗りたくなったらレンタルできます。

返却したら、アメ横で買い物しつつ上野駅へ。東京駅を出発して、人形町、両国、押上、浅草とぐるりと巡って走行距離は約11.4km。急いで走れば1時間程度ですが、途中で江戸東京博物館や東京スカイツリーに寄ったり、おやつを食べ歩いたりするとたっぷり半日楽しめるコースです。

普段暮らしている東京都内ですが、自転車で走って見ると新たな一面も見つけられそうです。一人でのんびり自分のペースで走っても良し、友人や家族と一緒に走っても良し、今度の晴れた休日は、自転車で下町を散策してみてはいかがでしょうか。