劇場版『きのう何食べた?』(11月3日公開)の完成報告会が6日に都内で行われ、西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗、松村北斗、中江和仁監督が登場した。

  • 松村北斗

    松村北斗

同作は『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などで知られる漫画家・よしながふみによる、累計発行部数500万部の同名コミックの実写化作。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島)と、恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二、通称・ケンジ(内野)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微を描く。

劇場版からの登場になった松村は「全く知らない小さな村に突然放り込まれた感じ。皆団結してるところに引っ越さなければいけないみたいな……」と苦笑しつつ、「内野さんとのシーンがすごく多かったので、お芝居という意味でも現場の空気という意味でも引き入れてくれた」と感謝する。内野は「緊張してたんですよ、彼は。真面目な性格故に、練習に練習を重ねてきてくれて、それが逆に固まりすぎちゃってて、そこをモミモミほぐしたり。演技のマッサージをして、日に日にリラックスしていった」と振り返った。

また、劇場版での見どころを聞かれた内野は「シロさんが嫉妬するところがあって、僕は個人的には西島さんが嫉妬する姿を見て笑いました」と楽しそうな様子に。西島は「北斗くんみたいなかわいい男子がライバルですからね、嫉妬しますよ」と訴えていた。

料理のおいしい作品にちなみ、大好物を聞かれると「ドーナッツ。揚げてあってカロリーが高いやつ」(西島)、「餃子とビール」(内野)、「16kgのダンベルとプロテイン」(山本)、「梅水晶」(磯村)と続く。最後の松村は「七味唐辛子と、胸が焼けるほど甘いチョコレート」と答え、周囲は困惑。「辛いものがすごく好きで、白いごはんに塩と大量の七味をかけるのが1番好きな食べ物なんです。あまりに辛いと血糖値が下がって、ちょっとぼうっとするんですよ。そこに胸が焼けるほど甘いチョコレートを食べると安定するんです」と熱弁する松村に、内野は「変わってるな、お前」と驚く。

松村が「その瞬間の高揚感、開放感がたまらないんです。もう七味を食べたらチョコがほしいし、チョコを食べれば七味にいきたいし」と語ると、磯村は「温冷交代するってことですよね?」とつっこみ、松村は「僕としては、皆さんが言うところのサウナです。だから正解ですよ」と返答。しかし"筋肉俳優"としての道を歩んでいる山本が「血糖値の上昇を考えると、最悪です。血糖値は一気に下げたり上げたりすると、かなり体調を崩す」と渋い顔で、松村は「だから僕、顔色悪いんですね、常に」と納得していた。