中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう28日に放送。ゲストに、TAKAHIRO(EXILE)、西山茉希を迎える。
5月18日・7月20日と、これまでの放送で度々紹介している、埼玉県羽生市の中華料理店「味のイサム」。取材に訪れた番組スタッフがアルバイトをするというまさかの展開、そしてそこから生まれた店主家族との心温まるふれあいが大きな反響を呼び、連日盛況だった店には、放送後からさらに大勢の客が来ている。
今回、近くに用があったということで3度目の訪問をしたスタッフだったが、店主は「遅刻だよ」と、当然のように手伝いが始まる。お店の前には長蛇の列ができ、「また(客が)増えたよ。作るのはいいけど仕込みが大変」という店主から、これまでも皿洗いや配膳から、まかないづくりへとステップアップしてきたディレクターに、今回は「仕込み、やる?」と、まさかの提案。深夜2時の厨房で、店の命とも言える「仕込み」の作業まで教えてもらうことになった。
だが3度目の訪問後、お店に緊急事態が発生。店が火事になり、休業を余儀なくされることになってしまったのだ。そんな大ピンチをSNSで知ったスタッフは、急きょお店へ。「あんだけ忙しかったのにさ。何もなくなっちゃったから、やることが」と以前の威勢のよさが弱まったかに見えた店主だったが、「一番うれしかったことがあってさ。ボヤがあった日、電話があった。あなたから一番最初に」とディレクターに告げる。
「家族だけだと励ませないけど。片桐Dのが来てくれてみんな明るく楽しくなれた」といい、店の再開に向けて「ボヤよりももっと燃えてるよ、心は」と、前を向く店主の姿がそこにはあった。
愛知県蟹江町からは、演歌が流れ、昭和の雰囲気漂う女性店主が営む大衆定食屋が登場。鉄板の上で調理する「焼きそば」が人気で2人前ほどもあるボリュームながら、値段はたったの100円。ほかにも、「お好み焼き」(100円)、「おでん5個」(100円)、「たこ焼き6個」(50円)など、どれも破格の安さ。しかも午後3時半からのタイムサービスでは、全てのメニューが半額になるため、「たこ焼き6個」がまさかの25円に。これには客も「むちゃくちゃだぁ。儲からんって」と、思わず心配の声をあげてしまう。
だが、店主はこの価格設定について「年寄りも若い人も買いやすい。駄菓子みたいなもんでさ、おやつで」と全く値段を上げる気はない様子。もちろん、ただ安いだけでなく「おいしいよ。くせになる」と味の評判も上々だ。さらに驚きなのが、お昼に客がこぞって注文する「日替わりランチ」。取材した日には、単品で100円の「焼きそば」に加え、ざるそば、天ぷら、牛肉のうま煮、みそ汁、白米、どて煮、ポテトサラダ、リンゴサラダと盛り沢山の内容に紅茶とコーヒーの飲み放題がついて、なんとたったの200円。
取材スタッフが、撮影用に使った料理の代金を払おうとしても、5,000円のところを、「大丈夫なの、パチンコで勝てるから」と500円しか受取ろうとしない店主。「まぁ半分以上はご奉仕だと思って。喜んで食べて頂けることに感謝しとる」とにこやかに語る彼女は「ママは仏さんみたいな人」と地元の人々から愛されている。
千葉市の多くの客で賑わう鮮魚店。客が「刺身が食べたかったらここ! 一番だね」と評するこの店では、カンパチ4切れ、中とろ4切れ 大トロ8切れ、さらに鯛、数の子、イカと盛り沢山の刺身盛り合わせが1,706円。千葉県産天然ブリが1,058円など、驚きの低価格で新鮮な魚介を提供している。「ケタ違い。内容が。全てにおいて。ほかの店ではありえない」と通う常連客も。ここまで安い理由を、社長は「先代・先々代から“大衆業は儲けてはいけない”という、そういう約束事というか。お客さんとの約束事」と話す。
魚だけでなく従業員さんも活きがよく、店内には「はいタコが安いよ~! 北海道! 北海道! 北海道!」などと威勢のいい声が飛び交っている。この店で働いて40年という男性店員は「楽しいね」と、誰よりも接客と声出しを愛し、声量もピカイチ。
毎年夏になると、この店員は店の離れでうなぎの蒲焼きの実演販売を担当。社長から“職人”と評されるほどの腕を買われての抜てきだが、彼自身は「いいなぁって感じ。行きたいなぁ」と終始、接客の声が飛び交う店の方を眺めている。しばらくすると、うなぎを焼く手を一旦止めて「はい! 特売 特売 特売~! どうぞ~! まいど~!」と楽しそうに声出しをする彼の姿が店内にあった。