10月10日にスタートする日本テレビ系トーク番組『おしゃれクリップ』(毎週日曜22:00~)のMCに決まった俳優の山崎育三郎。30年以上続く『おしゃれ』シリーズの歴代MCにはトークの達人が並ぶが、そこと競うのではなく“自分らしさ”を出していくことを目指すと語る。
演劇、歌唱、時にはコントと、どんな仕事にも全力で情熱的に取り組む姿が印象的だが、その背景には“お客様”への意識が強くあるという――。
■“僕らのおしゃれクリップ”を
今回のオファーに「初めはやはり、驚きました」という山崎。「これだけ歴史がありますし、日本を代表するようなMCである古舘(伊知郎)さんや上田(晋也)さんというすばらしい皆さんがやられてきた番組なので、プレッシャーというより、『できるのか!?』『大丈夫か!?』という思いが最初はありましたね」と振り返る。
そこから、「もちろん(歴代MCたちと)同じようにはできないし、自分が感じるままに“僕らのおしゃれクリップ”を作っていくべきだと思いましたし、自分らしさが出る番組にしていこうという気持ちになっていきました」と心境が変化。
テレビ番組でのMC経験は少ないが、ラジオやステージでの経験を生かし、「自分のしゃべりで持っていくというよりは、とにかくゲストの方の魅力を引き出す。ゲストの方がリラックスして楽しんで帰っていただけるような役回りになろうと思っています」と構想を明かした。
MCとして憧れるのは、俳優のヒュー・ジャックマン。「ブロードウェイでミュージカルに立たれて、映画にも出演されて、司会もやられて、コンサートもやって、本当にエンターテイナー。どこの場所に行っても輝けるという部分で好きなんです」といい、それを踏まえて「自分もその場所で輝けて、ゲスト方の魅力を引き出せるようなMCに挑みたいなと思ってます」と、自分らしさを打ち出したMCを目指していく。
■どぶろっくと衝撃コラボ…もう1人の俺が「行け!」
演出の中川ゆりや氏が「山崎育三郎さんは番組の企画に情熱的に応え、そしてあらゆる人に全力で向き合ってくださる方です」と言うように、最近は夏の甲子園の開会式で「栄冠は君に輝く」を全力で熱唱し、先日の特番『FNSラフ&ミュージック』(フジテレビ)ではどぶろっくと情熱的にコラボコントを披露した姿が話題となった。
これについては、「与えられた場所で、本気でやるということですよね。もう1人の俺が『行け!』って言うんで、本気で歌いました。やっぱり中途半端にやると笑いは起きないですからね。とにかくジャンル関係なく、何事も一生懸命やる。舞台で育って、お客様がいるという状態でパフォーマンスをするというのをずっとやってきたので、“これを見てくださってる方”への意識が強いんです。舞台は目の前にいらっしゃるけど、番組は視聴者の方にとって、どういうふうに自分が面白がってもらえるのかというのを、いつも考えるようにしています」と、意識していることを教えてくれた。